9/8(火)~9/10(木)は、阪神甲子園球場に読売ジャイアンツを迎えての3連戦。
気になるジャイアンツ戦のみどころを注目データとともにお届けします。
ジャイアンツとの前回カードは、敵地・東京ドームで行われた3連戦であった。
初戦は、売り出し中の若手投手が躍動する。まずは4回途中からの登板となった歳内だ。打者6人に対し安打を1本も許さない見事な投球を披露してくれた。すると8回には2年目の山本が登板し、右打者から2つの三振を奪う。左のワンポイントとしても期待されている山本だが、それ以上のポテンシャルを見せつけた。
2戦目は流れるような攻撃がタイガース打線に飛び出す。2回表にマートンと新井に連続本塁打が飛び出すなど、この回3点。その後も毎回ランナーを出すなど、粘りを見せた。
ファンの期待を背負い、藤浪が登板した第3戦。その藤浪が141球を投じる熱投で、9回途中2失点12奪三振と期待に応える。惜しくも勝利こそならなかったが、若虎の熱き気概がうかがえた。
今季ここまでジャイアンツ戦は7勝13敗。だからこそ、シーズン終盤に向けてこのままでは終われない。今季の借りは聖地・甲子園で絶対に返す。
甲子園ではレギュラーシーズン最後となる、永遠の宿敵との3連戦。ここはジャイアンツ戦で熱く燃える男、メッセンジャーに期待したい。
2013、14年の2年連続で奪三振王の称号に輝いているメッセンジャー。今季も同僚の藤浪に次いでリーグ2位と、その三振能力の高さは健在だ。
奪三振のカギは決め球のフォークにある。最速で140キロ中盤にまで達するこの縦に鋭く落ちる球は、打者がバットに当てることすら簡単には許してはくれない。その空振りを奪う確率は20%を超え、球界でもトップクラスだ。来日初年度の2010年はフォークの奪空振り率が8.3%であったことを考えると、日本球界に来てから大きくスキルアップを果たした球種といって良いだろう。
中5日や中4日をいとわず、チームのために投げ続けてきたメッセンジャー。気付けば日本球界も今季で6年目だ。その間、ジャイアンツ戦で先発した回数は実に25回を数える。ジャイアンツを知り尽くした男が、次の登板でも得意のフォークで相手打線をきりきり舞いにさせる。
※文章中のデータは2015年8月31日終了時点
三振の山を築く!メッセンジャー投手のピッチングに注目!
<2015年セ・リーグ先発投手:フォーク奪空振り率ランキング>
順位 | 投手名 | チーム | 投球数 | 奪空振り | 奪空振り率 |
---|---|---|---|---|---|
1 | メッセンジャー | 阪神 | 442 | 93 | 21.04% |
2 | 福井 優也 | 広島 | 420 | 88 | 20.95% |
3 | 新垣 渚 | ヤクルト | 257 | 53 | 20.6% |
4 | 久保 康友 | DeNA | 288 | 59 | 20.5% |
5 | 能見 篤史 | 阪神 | 303 | 61 | 20.1% |
※データは2015年8月31日終了時点