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春季キャンプコラム

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2018.2.09
初実戦で大山が猛アピール

2月6日(火)~8日(木)キャンプ第2クール

早くも初の紅白戦が行われた第2クール。ポジション争いがいよいよ本格化する中、選手たちのアピール合戦が始まった。

日本代表監督も注目

第2クール2日目の7日(水)、今季初実戦となる紅白戦が行われた。
この日、宜野座キャンプを視察した侍ジャパンの稲葉篤紀監督が、目についた選手として一番に名前を挙げたのが大山悠輔内野手だ。

紅組の5番・二塁で出場した大山は、3打数3安打の大暴れ。稲葉監督は、「ライト前に追い込まれながらも打つ。いいものを見せてもらった。サードもファーストももちろんできるということで、国際大会では複数ポジションを守れるのは貴重。楽しみな選手が出てきたなという印象を持ちました」と高く評価。3月3日(土)、4日(日)に行われるオーストラリアとの強化試合の日本代表候補にリストアップされている大山にとって、侍ジャパン入りへ大きなアピールとなった。

「3本ヒットを打てたことは自信になるが、初球の真っすぐの打ち損じや、修正しないといけない部分がたくさんあった」と反省を口にした大山だが、収穫も。1打席目、カウント1-2からのカーブを中前へ運ぶと、2打席目も追い込まれながら内角の直球を右前へ。「去年のシーズン終盤、右方向の大切さをすごく感じたので」と、意識した右方向への打球にうなずいた。

金本知憲監督も、「実戦力が高いというか、対応力というか。元からいいものを持っているし、それをサッと実戦で出せるのが彼の強み。本来の形がしっかりしているからこそ、(久しぶりの実戦でしばらく)変化球を見ていなくても、タイミングの間がとれて対応できる」と2年目の成長に目を細める。

「日本代表というより、まずはチーム内の争いに勝てるようにしっかりやりたい」と表情を引き締めた背番号3。侍入りへの期待も高まる中、レギュラー奪取への強い思いを語った。

手応えと課題と

投手では、紅組先発の才木浩人投手が、ストレートで魅せた。2回を投げ3安打。西岡からチーム1号となる本塁打を浴び2点を失ったが、金本監督は「良かったね、真っすぐが。左バッターの時にシュート回転で抜け気味だったけど、それをすぐ修正できるかがこれからの彼の成長の速さにつながる。可能性を感じました」と、高卒2年目の右腕に期待を寄せた。

紅組の2番手として三回から登板したのは、昨季3勝からの復活を期す藤浪晋太郎投手。2回を投げて打者10人に41球、4安打2失点(自責1)も課題の四死球は0だった。力まないことを第一にフォームを確認しながら投球した藤浪は、「制球面と投球のバランスは良かったし、真っすぐの指のかかりも悪くなかった」と手応えを感じつつ、変化球の精度を課題に。カットボール、スライダーともに「引っかけすぎた。組み立て、配球ができるようにならないと」と振り返る。「ここから状態が上がってくれば」と前を向く藤浪が、再生への道を歩み始めた。

鮮烈なレビュー

新戦力も、紅白戦で実戦デビュー。紅組の4番・DHで先発出場した新外国人のウィリン・ロサリオ内野手は、3打数2安打で快調なスタートを切った。

存在感を示したのは、打撃だけにとどまらない。第3打席、左前安打で出塁すると、続く大山への4球目の前に二塁へスタート。気づいた石崎に牽制球を投げられ急いで一塁へ戻ったが、二死一、二塁となり二塁走者の場面では、ワンバウンドした投球を捕手の長坂が弾いた瞬間を見逃さず三塁を陥れた。

「走塁を見ても、次の塁を狙う意欲があるし、隙あらば盗塁してやろうという姿勢もあった。今日は走塁が目につきましたね」と金本監督をうならせたロサリオだが、本人は「試合の中では走塁も大事。細かなところだけど、そういう部分でもチームを勝利に導きたい」とクールな表情。頼もしい新助っ人が、チームに加わった。

新人の島田海吏外野手(ドラフト4位・上武大)は、プロ初実戦で自慢の足を披露した。紅組の9番・中堅で先発出場。一死で迎えた第2打席、変化球を捕らえ右前安打を放つと、二死一塁から同じくルーキー熊谷の打席で、初球から走って盗塁成功。指揮官は「(石崎の)モーションが大きいのに行っていなかったから、『走れ』と言った」と明かしたが、打撃に関して「いいものを持っているね」と頬を緩めた。スピードを武器とする若虎が、中堅争いに名乗りを挙げる。

更なるアピールを

第2クール最終日の8日(木)、金本監督が今クールのMVPに選んだのは大山だった。「紅白戦で3本。逆方向にも打って、ツーストライク後の変化球にも対応して、内容も結果も良かった」と賛辞を送った指揮官からの指名に、「素直に嬉しいです」と大山。

「これからも変わらずアピールするしかない。実戦ではいろいろなアピールの仕方があるので、細かいところからしっかりやってアピールしていきたいです」

第3クールの11日(日・祝)には、初の対外試合となるDeNAとの練習試合が行われる予定。成長著しい大山が、どこまで進化していくのか。そのプレーから目が離せない。