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春季キャンプコラム

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2018.2.14
とにかく凄い!驚愕のR砲

10日(土)~13日(火) キャンプ第3クール

連休とも重なったキャンプ第3クール。大観衆を迎えて初の練習試合が行われるなど本格的実戦段階に入った。期待の新大砲は全開モードとなって、もう完全に手がつけられない状態だ。

コサリオ命名

宜野座にヤマトが帰還!…11日(日・祝) かりゆしホテルズボールパーク宜野座で、今キャンプ初の練習試合(対横浜DeNA)が行われた。試合前には、昨オフFA移籍でDeNAに入団した大和内野手が古巣への挨拶回り。猛虎ナインと笑顔の再会を果たした。スタンドのファンからも温かい声援と拍手が起こる和やかなムードの中で、今季初めての対外試合がスタートした。

この日は坂井信也オーナー、掛布雅之SEA(オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)も来訪。その目の前で嬉しい光景が広がる。1回裏阪神二死1塁から打席に立った新外国人4番DHロサリオが、DeNA先発若き右腕・飯塚の初球・内角低め直球を振り抜き、左中間席へ文句なしの先制2点本塁打を放った。続く打席も3回裏一死1・2塁の初球・内角高めツーシームを捉えて中前適時安打の結果を出している。

「初球からどんどん行こう!と思っていたよ」。ウィリン・ロサリオ内野手は、会心の当たりを笑顔で振り返った。2打席共に初球で結果を出した新顔に金本知憲監督も「2球?良いでしょう。積極性があって一振りで仕留める!っていうね」と話して、細い目を更に細める。ロサリオは翌12日(月・振)の紅白戦でも秋山から左中間へソロアーチを描いてみせた。

ロサリオの号砲に若虎も応える。この後糸原・中谷が右へ左へアーチを描き、10日(土)に金本監督が当面サードで使い続ける事を明言した大山も右中間へ適時二塁打を放った。植田はバント安打に盗塁を決めて大いにアピールするなど収獲いっぱいの攻撃となった。

「試合でも(練習と同じように)良い形で打てた!…(監督からは)コサリオと言われました(笑)」。2年目の糸原健斗内野手が状態の良さを口にする。金本知憲監督が、「ふと思いついた」というネーミング。「もともと当たりが強いし(更に)パワーアップしてる。コサリオだから!」と指揮官もいたずらっぽい笑顔を見せた。

阪神先発・岩貞は、直球を軸にチェンジアップなど変化球の抜けも良く3回を1安打無失点と上々の内容を見せた。続く小野が内容に課題は残しながらも3回を無失点に抑え、3番手で登板の2年目・才木は真っ直ぐ中心に押すスタイルで4者連続を含む5奪三振!若武者らしい投球で、最後の3イニングを無安打無失点で締めている。

「今やろうとしている事が、ほぼ出来た」内容に一定の手応えを口にした岩貞祐太投手とは対照的に、小野泰己投手は「(無失点の結果以外は)全然ダメでした」と渋い表情だ。才木浩人投手は「(7日の紅白戦と比べて)シュート回転が少なかった。腕を振って低め低めを意識した」と振り返っていた。

昨季あの悪天候の中CSを戦い、最終的に日本シリーズ進出を果たした難敵・横浜DeNAとの初手合せだったが、ロサリオの一発で先手を取った阪神が投打に圧倒する形で8対0の白星。猛虎ファンには夢がいっぱい詰まった価値ある一勝である。

北條も逆襲のアーチ

12日(月・振)宜野座では、今キャンプ2度目の紅白戦が行われた。白組先発・秋山は、2回表先頭ロサリオに外角一辺倒の攻めから直球がシュート回転して甘く入った4球目を一振りで決められ左中間へソロ本塁打を浴びるが、それ以外は危なげなく2回を投げて1安打1失点。秋山拓巳投手は、「取り組んでいる事をしっかりと出せた」とキャンプ初めての実戦登板を振り返る。昨季12勝をマークした右腕へ首脳陣の信頼は厚い。「今は1日1日不安の中で過ごしている」秋山だが、1つ1つ段階を踏みながら開幕へ向かう調整に抜かりは無さそうだ。

この試合では、北條にキャンプ1号が飛び出した。3回表紅組2人目の左腕・島本から左中間へソロ本塁打。髙山は3打席目に右前安打を放ち、今季実戦11打席目の初ヒットとなった。また、原口が2安打2打点。スイッチ転向の江越も左打席で初安打初打点をマークしている。糸原・植田・島田らの台頭に押され気味だった一昨年のブレイク組が巻き返しを図る構図である。

「まだ試合は3回目。そこまで焦りはなかった」と言う北條史也内野手だが、次のように話して気を引き締める。「打ちそうな感じが出ないとチャンスは減っていく。内容を求めて無駄な打席を無くしていきたい」。金本知憲監督はクール総括で「北條も一発で多少吹っ切れたんじゃないか?去年の春、2年前の春も良かったけど、その良い時の状態に戻りつつある」と話している。

安芸でも連休中は、対外試合を敢行。ファーム矢野監督の初采配となった11日(日・祝) 四国銀行との練習試合は、各選手の好走塁が光って6対2と逆転勝利を飾る。12日(月・振)の韓国・ハンファ戦には、ドラフト5位・谷川やDeNAから移籍の尾仲がタテジマ初登板を果たしている。

若き右腕がMVP

「手応えは非常に感じている。打つ方は一番ロサリオが目立っていた。中谷も何とか(本塁打が)出たし、糸原・大山も対応イイですね!」13日(火)金本知憲監督が第3クールを総括。その中で絶賛したのは、ドラフト4位ルーキー・島田だった。「ホントに良いですよ、彼は。(打撃面で指導したのは)下半身の使い方。しっかり体幹を使えるスイングというか?回転の仕方。ちょっと後ろに反っくり返るような感じがあったんでね。(特に良いのは)アジャストする力、能力。(速球や変化球に対する)コンタクトも非常にイイ。なかなか教えて出来る事ではないんでね。後はしっかり振る力。最低限、下半身の使い方さえ覚えれば、コレは非常に楽しみな(存在)。すぐ使えそうな気がする!」

野手陣の活躍が派手なキャンプ前半だが、第3クールのMVPに指揮官が選んだのは高卒2年目・伸び盛りの右腕・才木浩人投手だった。「前回(7日の紅白戦では)左打者に対して外に抜けて行くボールが多かったけど(完璧ではないにせよ)結構上がり目と言うか、修正されてたので。彼のストレートの速さとか、また更に期待が膨らみましたね!」

その他、フリー打撃に登板した藤川については、「良いね!キレっていうか、伸びっていうか、相変わらずあるから。ちょっと球が重くなったように見えた」と独特の感覚で表現。同じく桑原の投球にも「うん、うん、意外と(順調)。スライダーもよく曲がってたし。チェンジアップは中谷の頭の上行ったけど(笑)…あっ、フォークか?抜けたのは」と笑顔で話して、ベテラン勢の仕上がり具合に満足そうだった。

キャンプは折り返し地点を迎えたが、一軍・ファーム共に大きなアクシデントもなく順調そのもの。更に実戦的メニューが増えるであろう後半の展開から、ますます目が離せない。