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春季キャンプコラム

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2018.2.19
対外試合で手応え

15日(木)~18日(日)キャンプ第4クール

2試合の対外試合が行われた第4クールは、開幕一軍ベンチ入りを懸けた争いが本格化。熾烈なサバイバルレースで、若手選手たちが結果を出した。

楽しみながら乗り越えたい

第4クール初日の15日(木)、鳥谷敬内野手が今キャンプ初となる早出特守を行った。コンバートされた二塁で約40分間ノックを受け、「まだ慣れるところまではいってないですけど、どんどん練習して技術を上げられるようにしたい」と充実感を漂わせた。

昨季の三塁転向に続くポジション変更となるが、「最初はできるかなという感じだったが、言われたらしっかり準備するしかない。ポジションが変わるのは難しい部分もあるけど、逆に楽しみながら乗り越えていきたい」と前向き。プロ15年目を迎えた背番号1が、新境地を開く。

楽天に快勝!

16日(金)、かりゆしホテルズボールパーク宜野座で楽天との練習試合が行われ、10‐1で阪神が大勝した。

1点を追う四回、4番の一振りで逆転。二死三塁で、ウィリン・ロサリオ内野手が実戦で3試合連続となる本塁打。楽天2番手・池田から放った2ランは、実戦初の右方向への本塁打だった。「逆方向に打てることが大事なので、練習から意識している」とクールに語る新助っ人への期待は、高まるばかりだ。

ビッグチャンスは六回に訪れる。代打・北條が2点三塁打、5番・大山が左前適時打を放つと、6番・髙山も左前打でつなぎ、8番・原口は中前へ2点適時打。そして、それまでの2打席は3球三振だった9番・江越の放った打球は左中間席へ。楽天3番手・高梨を攻略し、打者10人で6安打7得点の猛攻を見せた。

9-1と阪神リードながら特別ルールで行われた九回裏には、代打・陽川が一死走者なしから豪快な一発。戸村の初球真っすぐを、左翼席まで運んだ。

投手陣は、先発の岩貞が島内の犠飛で1点を失ったのみで、藤浪‐小野‐才木と0封リレー。好投を見せた中でも、金本知憲監督が「一番良かったんじゃないかな」と名前を挙げたのが小野泰己投手だ。

六回から登板し、2イニングを打者6人のパーフェクトピッチング。「しっかり腕を振れて、変化球も真っすぐも投げられたので良かった。いい感じで指にかかる球もあったので、それを増やしていきたいです」と納得の表情を見せる。ルーキーイヤーの昨季は変化球を課題としたが、制球も安定しカウントを取るなど効果的に使用。開幕ローテーション入りに向けて、大きなアピールとなった。

実戦向きを証明

ドラフト1位の馬場皐輔投手(仙台大)が17日(土)、シート打撃に初登板。打者8人に対し、2安打2奪三振と好投した。

縦横2種類のスライダーを軸に、真っすぐは最速146キロを計測。キレ味鋭いスライダーを、金本監督は「変化球と思った瞬間、加速してくる感じ」と高く評価する。新人離れしているのは、投球術だけにとどまらない。走者を一塁に置くと、素早い牽制やクイックを披露。マウンドでの堂々とした姿で、実戦向きであることを証明してみせた。

「先輩のいいところを見て勉強していきたい」と力を込めたルーキー右腕。先発ローテ入りを目指し、一段一段着実にステップアップしていく。

安定の投手リレー

18日(日)には宜野座に日本ハムを迎え、練習試合が行われた。

阪神の先発は秋山拓巳投手。3回1安打無失点と安定した投球で、「ボールにしようと思った変化球がストライクに行ってしまったりしたが、やりたいことをまずまずできた」と手応えを口にした。秋山の開幕ローテ入りを明言している指揮官も、「ストレートが強くなっている。去年よりは重さというか、ストレートの質が高くなっているように感じますね」とうなずく。昨季の12勝から、さらなる進化を。ローテの軸としての活躍に、期待がかかる。

2番手の岩崎は2回2安打無失点、続く島本、青柳、松田、石崎もそれぞれ1回を無失点と好投。投手6人のリレーで、日本ハム打線を完封した。ところがこの日は、阪神打線も振るわず。ロサリオの欠場で髙山、大山、中谷のクリーンアップで臨んだが、得点することができなかった。

0-0に終わった試合に金本監督は、「バッターがちょっと疲れているなという印象を受けた。自分が捉えたと思ったボールが、ファウルになったり詰まったり」と話し、試合後には野手に「みんな振る力もついて形もだいぶ良くなってきたんだから、インコース寄りとか高めのストレートとか、速いボールを打てる打ち方をできるようにしていこう」と伝えたことを明かした。

この速い球への対応が「パッとできた」と指揮官から評価されたのが、植田海内野手だ。日本ハムのドラフト1位・清宮幸太郎内野手(早実高)が途中出場で一塁守備に就いた八回裏、代打で打席に立つと、田中豊の真っすぐを中前安打。続く髙山への初球で二盗を決め、自慢の快足でもアピールした。

2番・二塁で先発出場し、3打数2安打と気を吐いた糸原健斗内野手は、金本監督が選ぶ今クールのMVPに。「安定してヒットを打っているしね。打撃はだいぶ本来の力を出してきているので、あとはディフェンス面で。特にミスは出てないけど、より安定感を求めてショートでやってほしい」と、2年目の飛躍に期待を込めての選出となった。