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春季キャンプコラム

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2018.2.23
開幕センター候補に急浮上!

20日(火)~22日(木)キャンプ第5クール

1ヶ月間のキャンプも終盤へ。21日(水)に行われた練習試合では、若手野手たちが一軍生き残りを懸けて必死のアピール。続々登板したベテラン投手陣は、順調な仕上がりぶりを見せた。

一軍キャンプに昇格

今キャンプ初のメンバー入れ替えが行われ、青柳と熊谷に代わり、新人の谷川昌希投手(ドラフト5位・九州三菱自動車)が第5クール初日から宜野座・一軍キャンプに合流した。

安芸キャンプでは練習試合2試合に登板して、計3回を無失点の好投。一軍キャンプ参加初日の20日(火)に早速ブルペンに入ると、金本知憲監督が視線を送る中、シュートやカーブなど変化球を交え51球を投じた。午後からは、サブグラウンドでの特守に参加。秋山や才木らと共に金本監督のノックを受け、汗と土にまみれた。

充実の一日を、「意外と楽しくできた」と振り返った25歳のルーキー。即戦力の期待がかかる右腕が、鉄壁中継ぎ陣の一角に挑む。

侍としての決意

20日(火)、オーストラリア代表との強化試合(3月3日・4日)に臨む日本代表メンバーが発表され、阪神からは石崎剛投手と大山悠輔内野手が選出された。

稲葉篤紀監督が視察したキャンプ中の実戦2試合で計6安打と猛アピールした大山は、初の侍ジャパン入り。「嬉しい気持ちもありますけど、すごく気が引き締まる。日本の代表でもありますしタイガースの代表でもあるので、しっかりやらないといけないと感じています」と決意を語った。

白鴎大4年時には大学ジャパンに選出され、四番を務めた経験があるが、「今回は周りの方もすごい方ばかりだし、違う緊張感がある」とキリリとした表情。「些細なことでも見て学ぶことができますし、聞くことも大切だと思うので、そこはプラスにしたい。これからの野球人生に活かせるよう、しっかりやりたいと思います」という貪欲な姿勢で、大舞台に飛び込んでいく。

開幕投手へ好発進

21日(水)には、韓国KIAとの練習試合が宜野座で行われ、阪神が12‐9で勝利した。

14安打と爆発した打線で、またもウィリン・ロサリオ内野手が結果を出した。4番・DHで先発出場し、3打数2安打3打点。初回、一死一、二塁で左中間を真っ二つの2点適時二塁打を放つと、続く大山への2球目で三盗を決めスタンドを沸かせる。4番の積極走塁に金本監督は、「意欲があるのがすばらしい。勝ちに対する前向きな姿勢を持っているからね。若い選手にも見習ってほしい」と賛辞を送った。

猛アピールに成功したのは、1番・中堅で先発出場したルーキー島田海吏外野手(ドラフト4位・上武大)だ。二回に三塁線を破る強烈な打球を放ち、自慢の俊足を生かして二塁を陥れると、五回にはカウント2-1から内寄りの直球を捉えて右翼席へ。プロ初となる本塁打で、パワーも備えていることを見せつけた。

先発のマウンドに立ったのは、ランディ・メッセンジャー投手。実戦初登板を1回1安打無失点で終え、「低めにボールを集められて、ゴロを打たせることができて良かった」とうなずいた。キャンプイン前日の1月31日に、金本監督から「開幕、頼むよ」と告げられたことを明かした右腕は、「いい気分。開幕投手に指名されるのは名誉なこと」と気合十分。4年連続5度目となる開幕投手へ、視界は良好だ。

2番手・能見も1回無失点に抑えたが、3番手・岩田は二死から押し出し四球と満塁弾で1回5失点。課題を残した。4番手・藤川からは、髙橋聡、マテオ、新外国人のモレノ、桑原と1回ずつ投げて無失点リレー。虎の誇る最強中継ぎ陣が、順調なスタートを切った。

そして12‐5の7点リードで迎えた最終回、マウンドにはドラフト1位ルーキー・馬場皐輔投手(仙台大)が上がった。しかし、打者7人に6安打を浴び4失点。一死しか奪えず降板し、プロ初の実戦マウンドはほろ苦いものとなってしまった。一死満塁から緊急登板したのは、同じくルーキーの谷川。押し出し四球はあったものの2奪三振と奮闘し、「気持ちを前面に出して、伝わってくるものがある」と指揮官をうならせた。

センター奪取に名乗り!

今クール最終日の22日(木)は、午前中で練習終了。「みんなよく頑張ってますし、雨で練習できなかった日も一日もなかったし。休み明け2試合遠征に出かけるので(24日・浦添でヤクルト戦、25日・北谷で中日戦)。そこで良いものを出せよということで、一回体調をリラックスさせて、(23日の)休みもからめて2連休ぐらいの感覚でね」と金本監督は説明した。

指揮官が選ぶ第5クールのMVPは、実戦で結果を出した島田に。50メートル5秒7の快足だけでなく、打撃でも「ふいに来たインサイドに対してのバットの出方。いい角度を持っているね。一見詰まりそうなスイングをしているんだけど、なぜか捉えることができる。鍛えたらおもしろい選手になりますよ」と金本監督が期待を寄せる。

左翼・福留、右翼・糸井に続く残り1枠を争う、熾烈な中堅争い。中谷、俊介、髙山らと競うことになるが、指揮官も「予想がつかない。これはもう競争。結果を出した者が勝ち取るわけですから。もちろん経験値も入るけどね。なかなかレベルの高い競争になってきました」と嬉しい悩みだ。開幕センター奪取へ、ルーキーが新風を巻き起こす。