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秋季キャンプコラム

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2018.11.12
激しさ増す、チーム内競争

高知県安芸市で行われている秋季キャンプは、第2クールから第3クールへ。シート打撃や紅白戦では、若虎たちがアピール合戦を繰り広げている。正捕手争いも熱さを増す中、梅野の元にはゴールデン・グラブ賞受賞の吉報が届いた。

守屋が中継ぎ争いに名乗り

秋季キャンプ第2クール初日の6日(火)、シート打撃が行われ、守屋功輝投手が圧巻のピッチングを披露した。

原口と髙山、荒木から空振り三振を奪い、大山を内角直球でバットを折らせ三ゴロに仕留めるなど、打者7人を完封。守屋は「結果は良かったけど、逆球が多くあったのは課題」としながらも、「左バッターにインコースで追い込んで、外角で三振を取れたのは攻め方として使えると思った」と手応えを口にした。

矢野燿大監督も「(捕手のサインに)首を振って自分で考えて、カウントの難しいところで味方相手にインサイドを投げ込んでいけたのはすごい」と高評価。来季の中継ぎ候補として、「競争に入ってくる」と期待を寄せた。

打者で、アピールに成功したのは植田海内野手だ。馬場の144キロ直球を左前へ運び、「しっかりタイミングが取れた」とうなずいた。

「インコースに詰まりながらのヒットだったけど、価値がある」と指揮官。キャンプ初日に「どんな選手になりたいか」と植田と話したことを明かし、「いい練習をしている。気持ちが感じられるし、グッと成長できるように感じている」と充実ぶりに目を細めた。

矢野監督は植田を、「出たら、相手にとっては嫌なランナー。魅力がある」と評価。快足を生かすために、打撃向上に取り組む日々が続く。

納得の3併殺

第2クール3日目、8日(木)に行われたシート打撃では、望月惇志投手が打者8人をパーフェクト。走者を一塁に置いた状況設定で、3併殺を奪った。

「キャンプから体の使い方を意識していて、そのおかげでシュート回転が減ったかなと思う。投げるだけじゃなく、首の使い方だったり投げるタイミングを変えたり、ランナーがいる時の課題が見つかったので良かった」

降板後の望月に「良かったな」と声を掛けた矢野監督は、「牽制も、ホームに投げるタイミングも工夫している。やろうとしていることが、こっちに伝わってくる」と若き右腕を称賛。現状の課題としては「変化球の精度を上げること」を挙げ、更なる成長を望んだ。

勲章を手に

8日(木)、プロ野球の守備のベストナインを選ぶ「三井ゴールデン・グラブ賞」が発表され、セ・リーグ捕手部門で梅野隆太郎捕手が初受賞を果たした。

今季は、自己最多の132試合に出場し、盗塁阻止率はリーグ2位の.320を記録。正捕手として投手陣をリードした飛躍の一年に、大きな勲章を手にした。

梅野は「いつかは絶対に獲りたいと思っていた賞。前半あまり自分的に良くない中で、最後まで使ってもらったからこそこういう賞に導かれたと思うので、使ってもらった監督に感謝したい」と、金本知憲前監督への思いを吐露。ワンバウンドの球を止めることや悪球処理など、「目に見えない、数字に表れない部分も評価されたのではないかと思う」と振り返った。

投手とのコミュニケーションにも、力を注いだという。「今年は特に、若手の出場機会が増えた。受けていて、『こうしたほうがいいんじゃないか』といろんな問いかけをしてきたつもり」。望月や才木など、若手の台頭を導いている。

矢野監督は、「すごく光栄なこと。これを自信にして、もっとレベルの高い争いをしてほしい。チーム内で『梅野しかいない』と思われることが一番すごいことだと思うので、そこを目指して。まだまだ、成長が必要」と満足顔は見せず。捕手の先輩として、レベルアップを求めエールを送った。

もちろん梅野も、満足はしていない。最下位に沈んだ今季、「チームとしてなかなか上に行けなかったというところを踏まえると、シーズン的には悔しい」と、捕手としての責任を痛感している。だからこそ、6年目の来季へ向けて、「数字の上でももっと上を目指せるように。自分自身にプレッシャーを与えながら、更にレベルアップできるように努力していきたい」と力を込めた。

特大弾で猛アピール

第3クール2日目の11日(日)、今キャンプ初の紅白戦が行われ、紅組の「5番・捕手」で先発した原口文仁捕手が正捕手獲りへ猛アピールした。

2回一死、小野のカウント2-1からの4球目、真ん中高めの142キロ直球を完璧に捉えると、打球は左翼席後方の防球ネットへ。特大アーチでスタンドを沸かせると、6回にも左前打を放った。守備でも、3回一死、一塁走者・植田の二盗を阻止。強肩を披露している。

「さすがやね。2本とも良かったし、盗塁も、刺せるタイミングやったと思うけど、そういうのを確実にできるのは原口にとっても大事。元気がいいし声も出る。競争には間違いなく入ってくるんじゃない?」と矢野監督。

捕手に再転向した今季は主に代打として出場し、桧山進次郎氏が持つ代打安打の球団記録「23」に並ぶ活躍を見せた。しかし、原口が狙うのは正捕手の座。梅野を筆頭にした定位置争いが、熱を帯びてきた。