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春季キャンプコラム

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2020.2.06
「日本一になるためのキャンプ」スタート!

2月1日(土)〜5日(水)キャンプ第1クール

球春到来。2月1日、プロ野球12球団が一斉にキャンプインし、矢野タイガースは沖縄・宜野座で2年目のスタートを切った。「僕らはチャレンジャーなので」と、矢野監督が掲げたキャンプのテーマは「挑戦」。「日本一になるためのキャンプ」が始まった。

特大アーチで鮮烈デビュー

1日(土)、キャンプ初日から選手たちは精力的に練習メニューに取り組んだ。「今年はオリンピックがあるので、ちょっと早めに仕上げるというのはこちらも求めていたところだけど、それ以上にみんながいい動きをしてくれていて嬉しくなった」と矢野燿大監督も目を細める。

投手陣は、外国人4投手らを除くほとんどの投手がブルペン入り。矢野監督は「一番のうちの強みは投手陣。能見、球児というベテランも初日からしっかりブルペンに入って、らしい投球をしてくれたし、全体的にみんないい。ますます強みにしていける投手陣になるかなと期待している」とうなずき、山本昌臨時投手コーチも「レベルが高いブルペン。仕上がりが早い」と感嘆した。

野手も、球界最年長・42歳の福留孝介外野手が初日からシートノックに参加するなど、気合い十分。その中でもスタンドを最も沸かせたのは、新外国人のジャスティン・ボーア内野手だ。

ランチ特打に登場すると、フリー打撃で54スイング中14本の柵越えを披露。推定150メートルの特大弾も飛び出し、メジャー通算92本塁打のパワーを見せつけた。

逆方向の左にもアーチを描き、指揮官は「自分のバッティングの形はどうしていくべきかを知っているし、そういうところ(逆方向)から入っていくことで、自分のバッティングの形が良くなって。まだ初期の段階で、いい角度で打っていたので、いいバッティング練習だったと思う。楽しみがある」と期待。四番候補の鮮烈なデビューとなった。

完全復活への第一歩

4日(火)、今キャンプ初めてのシート打撃が行われ、ポジションを勝ち取るための若手のサバイバルが始まった。

5番手で登板した藤浪晋太郎投手は、打者5人に対して2安打1四球2失点。「良かった点も悪かった点もたくさんあるが、及第点」と自己採点したが、「(ストライク)ゾーンを課題にマウンドに上がって、四球はダメだった」と制球面を反省した。

球速は、球場表示で最速154キロを記録。しかし、「球速、球威は課題にしていない。それ以上にやるべきことがある」と、フォームやリリースの安定を重視する。

次の登板では、「緩急を使ったり、投げ分けができるようにしたい」。昨季はプロ入り初めて未勝利に終わり、覚悟を持って臨む8年目のシーズン 。背番号19が、再起への第一歩を踏み出した。

大山悠輔内野手は、豪快な本塁打で存在感を示した。2打席目、馬場皐輔投手の1-1から3球目の変化球を左翼スタンドへ。「一発で仕留められたのはプラス」としつつ、「ホームランがすべてじゃない。どういう形で打てたか、どういうスイングができたかを大事にしたい」と貪欲だ。続く3打席目は、望月惇志投手の148キロ直球を捉えて中前に。矢野監督が「内容があった」と評価する一打を放った。

ジェフリー・マルテ内野手と三塁を争う中、3打数2安打とアピールしたが、「いいバッティングをしている時は、一瞬で形が崩れる。これを最低でも継続、更にレベルアップしていかないと結果を残せない。油断や隙を作らないようにやらないといけない」。その表情を崩すことはなかった。

髙山俊外野手も、2打数2安打と猛アピールに成功した。藤浪の151キロ直球を左中間への二塁打とすると、馬場からは追い込まれた後5球ファウルで粘って10球目、外角低めの変化球を左前へ運んだ。

「やる気が一番出ているのは俊。今の意気込みを続けてくれたらおもしろい」と、矢野監督は期待する。「結果を出し続けないといけない立場なので、そういった面では、今日はいいバッティングができた。でも、また明日」と話す高山に、慢心は一切ない。

持ち味の制球力を披露

第1クール最終日の5日(水)、新加入したジョー・ガンケル投手が、ランチ特打で来日初の打撃投手を務めた。

ジェリー・サンズ外野手、ボーア、福留に対し、計30球を投げて安打性は1本のみ。ストライクは21球と、持ち味である制球力の高さを示した。「最初だったので、ボールのキレや動きは意識せず、投げたいところに投げられることをテーマに投げた。それはできたと思う」と納得の表情。矢野監督は「四球で崩れることは少ないし、低めにどんどん集まって制球がいい。先発で十分やっていけそうな楽しみなピッチングだった」と賛辞を送り、「落ち着いているし、勉強熱心。ハングリー精神もある」と口元を緩めた。

前日のシート打撃に続き、この日はケース打撃が行われ、早くも実戦形式のメニューが組まれた第1クール。矢野監督は、「すごくいい第1クールができた。順調にいっている」と総括し、「強くなるための競争は必要。成長期の選手がたくさんいるし、ベテランも元気」と、外国人も含めたチーム内の競争意識の高さに手応えを感じていることを明かした。第2クールからは、練習試合も。実戦の中で、ポジション争いは更に熱くなりそうだ。

平田勝男監督率いるファームは、高知・安芸で2月1日にキャンプイン。新人は8選手すべてがファームキャンプに参加しており、ドラフト2位の井上広大外野手(履正社高)は和田豊テクニカルアドバイザーから打撃指導を受けるなど、プロ初のキャンプで充実した日々を送っている。3日から5日は、山本昌コーチが安芸を訪れ、投手陣を指導。4日夜には選手宿舎で講習会も開かれた。5日には、ドラフト1位の西純矢投手(創志学園高)と同3位の及川雅貴投手(横浜高)が初めてブルペン入り。山本昌コーチも見守る中、直球を投げ込み、プロ野球選手として力強く歩みだした。