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春季キャンプコラム

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2026.02.10
新天地でのアピール弾
2月6日(金)~2月9日(月)第2クール

週末にシート打撃と初の対外試合が行われた第2クール。多くのファンから熱視線が注がれる中、選手たちが繰り広げるレギュラー争いも熱を帯びてきた。

奪還への強い思い

6日(金)、掛布雅之OB会長が宜野座を訪問し、全体練習前に選手らを激励。OB会の陣中見舞いから、第2クールがスタートした。

2日目の7日(土)には、今キャンプ2度目のシート打撃が行われた。

3打数2安打と気を吐いたのは、具志川組から参加の木浪聖也内野手だ。第1打席で湯浅の初球真っすぐをレフト前に運ぶと、2打席目には早川の真っすぐを捉えて左中間を破る2ベースヒットに。「初の実戦だったので、今までやってきたことがどういう感じになるかなと。1打席目は初球からいこうと思っていたので、1球で捉えられたのは良かった」と振り返り、「今日の結果がどうこうではないし、ホッとすることはない」と表情を崩すことはなかった。

8年目で初の具志川スタート。「バッティングも守備も、テーマを持って毎日取り組んできた。集中して練習できている」といい、「今年は奪還するという強い気持ちがある。焦らず自分を俯瞰して、ワンチャンスをモノにできるように」と意気込む。小幡や新外国人ディベイニーらとの競争に勝ち抜き、遊撃のレギュラーに返り咲く決意だ。

投手では、具志川組のルーキー能登嵩都投手(ドラフト5位)が初の実戦形式で鮮烈デビュー。同郷の伏見寅威捕手相手に18球を投げ込み、打者5人をノーヒットに抑えた。「自分の持っているものをちゃんとアピールできたらなと思っていた。フォアボールもなく打ち取れたので良かった」と納得の表情。オイシックス在籍だった昨季はイースタン・リーグ投手4冠に輝いた右腕が、その実力を発揮した。

侍ジャパン入りしている石井大智投手は、初のシート打撃登板で打者3人をパーフェクト。WBC使用球で、同じく日本代表の坂本誠志郎捕手がピッチコムを着用してサイン交換を行い、WBCに向け調整を進めた。

絶好調も「謙虚に」

8日(日)、今季初の対外試合となる日本ハムとの練習試合が、名護で行われた。

WBC組の野手3選手は、揃って先発出場。森下翔太外野手は第1打席で達に空振り三振、第2打席は畔柳の真っすぐを右中間フェンス手前まで飛ばすも万波に好捕されたが、「変化球も見られたし真っすぐもかなり切れるボールを投げてくれていたので、すごくいい練習試合だった」と収穫を口に。外野フライ2本だった佐藤輝明内野手も、「いい球を見られていい機会だった」とうなずいた。坂本は先発の茨木と門別をリードし、3回まで無失点。「結果も内容も必要な投手なので、いろんなことを確認しながらできた」と話した。

ヤクルトから現役ドラフトで新加入した濱田太貴外野手が、4日のシート打撃に続く一発を放った。4回2死、畔柳の速球をレフトスタンドに運び先制のソロアーチ。最高の結果にも「1ストライク目、2ストライク目と大振りで空振りしてしまったので、そこは修正しないと。振りたい気持ちを抑えて、力まずコンパクトにいけるか」と課題を挙げ、「すぐ調子に乗っちゃうので、謙虚にいきます」と引き締めた。6回には生田目からレフト前ヒットも放ち、猛アピール。「阪神1年目なので、レギュラーを獲りたい気持ちはある」と意気込んだ。

そのレフトの定位置を争う髙寺望夢内野手も、結果を出した。5回に山本の初球を打ってライトへのソロホームランとし、6回には生田目からレフト前へタイムリーヒット。濱田に負けじとアピールしている。

濱田の一発で先制し、嶋村麟士朗捕手に一時勝ち越しとなるタイムリー2ベースヒットが飛び出したが、試合は4-8で逆転負けを喫した。

変則スライダーを披露

第2クール最終日の9日(月)、実戦形式のライブBPが宜野座で行われた。新外国人のダウリ・モレッタ投手が、打者5人に対し25球を投じ、許した安打性の当たりは3本。得意の変則スライダーも披露し、空振りを奪った。「初めてだったので、まず投げられることと腕を振ることを考えた。寒かったが全体的に良かった」と満足そう。「ここまでいい状態できている。腕も反応してくれているし、オフに練習してきたことが出ている」と順調ぶりを明かし、「スタッフもチームメートもコーチも良くしてくれて、いい環境でやらせてもらっている」と笑顔を見せた。具志川スタートだったが、この日ライブBPに登板したラファエル・ドリス投手と共に、第3クールから宜野座組に合流する。

具志川組のルーキー岡城快生外野手(ドラフト3位)も、ライブBPに参加。長打性の打球を2本放ち、存在感を示した。藤川監督は「体がしっかりしている。大きさはあるが、芯がまだない状態」とし、「現在地がわかった。いいものは持っている」と期待を寄せた。

同じく具志川スタートのドラフト1位ルーキー立石正広内野手も、初めて宜野座へ。1月の新人合同自主トレで右足肉離れを発症し、未だリハビリ中も屋外でのティー打撃やノックを再開している。別メニュー調整だが、藤川監督は「この景色を見てもらう。プレーの質を見て学んだり、経験になる」と意図を話し、第3クール以降も宜野座で多くを吸収する。

第2クールを終え、ここまで「若い選手を交えながら、幅広く選手を見てきた」と指揮官。第3クールには紅白戦も予定されており、チーム内での競争はますます激化していく。