6/18(土)・19(日)は阪神甲子園球場で東北楽天戦が行われます。かつてタイガースで指揮を執った星野監督との対戦となる注目の一戦!気になる東北楽天戦のみどころを注目データとともにお届けします!
今季のホーム開幕戦を甲子園で代替開催し、かつて猛虎軍団の指揮を執った星野仙一監督が新たに就任するなど、東北楽天は阪神と縁の浅からぬチーム。交流戦では過去6年間、阪神が18勝10敗と大きくリードする。しかし、一昨年と昨年は続けて2勝2敗のイーブンとなっており、油断は禁物だ。
今年の第1ラウンドはKスタ宮城で行われ、1勝1敗とやはりタイ。1回戦は1点ビハインドの7回表にブラゼルが一発を放って試合を振り出しに戻すが、10回にルーキー・榎田が痛打されて惜しくも敗戦。続く2回戦は先発・久保が8回1失点の好投を見せ、打っては金本が7回表に逆転2ランを放ち、2-1で接戦を制した。
約1カ月にわたって行われた今年の交流戦も、この2連戦で幕を閉じる。かつての恩師・星野監督に強い猛虎を見せつけ、気持ちよく連勝して締めたいところだ。
貧打に泣く東北楽天だが、田中、永井の2枚看板を軸に先発陣がチームを支えている。岩隈、ラズナーが故障で戦線離脱する誤算があったものの、新人の塩見が台頭するなど先発防御率は2.83と安定した数字をマーク。先発陣がいい働きを見せる一方で、泣き所は守護神不在の救援陣だ。今季はスパイアー、サンチェスの両助っ人をストッパーに起用しているが、2人とも安定感を欠き反撃を許すシーンもしばしば。救援陣全体でもリーグワーストの防御率3.65と、不安定ぶりを隠せないのだ。たとえ先発投手を攻略できなかったとしても、先発投手には多くの球数を投げさせ、なるべく早い回で救援陣にスイッチさせることができれば好機が巡ってくるはずだ。同点やビハインドで迎えても、自信を失うことなく東北楽天の救援陣に立ち向かいたい。
キーマンとなるのが虎の安打製造機・マートンだ。今季のマートンは救援投手に対してチームトップ(規定打席以上)の打率.345を記録し、“リリーフ殺し”といわんばかりの打棒を発揮。そして頼もしいことに、マートンは同点時に打率.400、1点差で打率.429と、競った展開で救援投手を仕留めているのだ。下位打線でチャンスを演出し、得点機でマートンに回したいところだ。シーズン開幕から2カ月、ぐんぐん調子を上げてきた助っ人のバットが、終盤のドラマを色鮮やかに演出する。
※文章中のデータは2011年6月10日終了現在
順位 | 打者名 | 打数 | 安打 | 打率 |
---|---|---|---|---|
チーム平均 | .224 | |||
1 | マートン | 55 | 19 | .345 |
2 | 新井 貴浩 | 52 | 16 | .308 |
3 | 平野 恵一 | 45 | 11 | .244 |
4 | 俊介 | 36 | 8 | .222 |
5 | ブラゼル | 47 | 9 | .191 |
6 | 鳥谷 敬 | 38 | 7 | .184 |
※規定打席到達者を対象
※データは6月10日終了時点