広島東洋カープ
6.22(FRI)23(SAT)24(SUN)
阪神甲子園球場
さあリーグ戦再開 まずは広島に勝ち越しだ
苦しんだ交流戦を終え、再びセ・リーグとの戦いが始まる。タイガースは22日から甲子園で広島との3連戦。優勝を目指すためには、絶対に乗り越えなければいけない大きな壁だ。ここまで8試合で3勝5敗と黒星先行。本拠地に限れば4月10日からの3連戦で勝ち越しており、まずは初戦を取っておきたい。
先発が予定される秋山は広島と今季初対戦。前回登板だった14日の日本ハム戦(札幌ドーム)では、6回1/3を自己ワーストの8失点とKOされてしまった。11試合で5勝6敗とすべて自身に勝ち負けをつけており、それでも防御率2.87は安定している証し。日本ハム戦の試合後には「今日はちょっと…」と珍しく報道陣にコメントを残さなかっただけに、雪辱の思いは相当なはずだ。
一時は復調の兆しをみせた打線にはまた、停滞ムードが漂っている。1番に固定された糸原は6月の月間打率が3割6分5厘。4割近い出塁率(3割9分6厘)があっても、思うようにつながらない。髙山や植田が入る2番は流動的。福留、糸井の中軸も得点圏ではそれぞれ1割5分3厘、2割5分と精彩を欠いている。主砲のロサリオはファームで徐々に状態を上げ、新外国人のナバーロも加入。得点力アップには少し、時間がかかるかもしれない。
阪神と同じように、交流戦でチーム状態を落としたのが広島。セ・リーグ王者としても、目の色を変えて襲いかかってくるだろう。「我々の野球を1戦1戦、やっていくだけ」と静かな口調だったのは緒方監督。やや状態を落としている田中、菊池、丸の上位打線がカギを握ることは間違いない。首位を走っているものの、チーム防御率4.22はリーグ5位。初戦の先発を託される大瀬良はリーグトップ、2年連続の10勝目をかけ「気が引き締まります。チームに勢いが出る投球ができればいい。何とか勝利に導けるように」と言葉に力を込めた。
セ・リーグ全体が団子状態の様相を呈しており、両チームともにカード勝ち越しが絶対条件。悪天候の影響で21日にオリックス戦(甲子園)を消化し、変則的な4連戦となる金本監督は「そこまで心配はしていない。ユニホームが替われば、気分も変わるんじゃないか。選手は」と期待を寄せた。広島戦を終えればDeNA、ヤクルトと2カード連続でビジター。少しでもゲーム差を縮め、満員の虎党を喜ばせたい。