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4発被弾!悪夢の3タテ

ベテラン左腕が試合のリズムを作れず、好調ヤクルトの勢いに飲み込まれた。

東京ヤクルト先発・右下手投げの山中に対して、不振の上本・大和を外し1番 今成・2番 荒木と上位に左打ちを並べた阪神。2回表には無死1・2塁だったが、6番 鳥谷が遊ゴロ併殺に取られて絶好の先制機を逃す。

先制したのは3連勝中の東京ヤクルト。2回裏一死 阪神先発・能見の初球ストレートを振り抜き、ライトスタンドへ一直線に運ぶ5番デニングの鮮やかな3号ソロ本塁打で、この3連戦初めて先取点を奪う。更に雄平・中村の連打で二死1・2塁となり、9番投手の山中に中前適時安打を許して、能見はこの回2点を失った。

4回裏にも二死からヒットの大引に盗塁を決められた後、8番 中村の左前適時安打を食らって、またも下位打線に掴まる。本来 藤井とのコンビは『テンポ良く』と評される能見だが、この夜に限っては丁寧さが影を潜め『やや雑な』投球に映った。続く5回は先頭1番 山田にフルカウントから内角直球を投げて、レフトへものの見事な2試合連続の16号ソロ本塁打。更に上田のヒットを挟み3番 川端にも左適時二塁打を浴びて、あえなく降板となった。

能見篤史投手は4回1/3( 79球)を投げて 10安打 2三振 無四球 5失点。これで今季早くも8敗目だ。「何とか粘り強く投げたかったが、粘り強く投げることが出来なかった。(山中に適時打を許したが)ああいうのは勿体無い。感覚としては悪くないけど、カウントで不利になる事が多かった」と悔しさをグッと胸に押さえ込むように振り返っている。

サブマリン ・山中は打線の援護を受けて3回からはペースを掴む。阪神は、ゴメスの左二塁打などで一死2・3塁とした6回表もマートンの右犠飛による1点止まりで、反撃ムードが高まらない。「必死に投げた結果」と言う山中浩史投手は6回(82球)を投げて5安打0三振3四死球 1失点と、持ち味を生かす見事な投球を見せ今季2勝目を飾っている。

7回からヤクルトは松岡~中澤~秋吉~山本と繋ぐ余裕の継投。阪神は2番手・歳内は2回を無安打無失点の好投だったが、3人目の島本が2イニング目の8回裏に雄平の適時三塁打と代打・田中浩 1号2ラン、山田17号ソロアーチなどを浴びて5失点。この終盤の大量失点については、「配球がな。バッテリー(島本ー梅野)のミス」と中西清起投手コーチは手厳しい。

10対1と最後は大差がつく。15安打4本塁打のヤクルトは4連勝で勝率5割復帰。勝ち星の関係で4月29日以来の首位に立った。敵地で3タテを喰らった首位陥落の阪神は、勝率5割に逆戻りである。

この日も1・2番が上手く機能せず5安打に抑え込まれた猛虎打線。「(山中は)タイミングが・・・。打ってる球は間違いないんだけどネ」と関川浩一打撃コーチが首を捻る。二塁打2本と気を吐いた主砲ゴメスは、「打席での感覚はイイよ。一戦一戦やって行きたい」と前を向いた。

「(能見は)球が高くボールから入っていた。球の走りもネ。投手陣全体が、この球場に来るとどうもバタバタするな。(アンダースローの山中は)フォームもそうだが、球が出て来ず(打者が待ちきれずに)上体から引っ張り出されて差し込まれていた。(中でも問題は)まぁ、ソコ(機能しない1・2番)だな。この3連戦(良い形で)クリーンアップへ回せなかった」。和田 豊監督も苦々しく総括する。これで貯金も無くなったが、「今年はずっと辛抱してて踏ん張りどころが続いている。ゼロから出直す」と話して、神宮球場を後にした。