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メッセ 我慢の9勝目

初対戦の投手に苦しめられた阪神が、終盤ようやく突き放して守り勝った。

中日先発は豪州出身の196cm 長身右腕・ネイラー。クリーンアップが前夜と同じマートン・福留・ゴメスの並びで臨む阪神は、初回ヒットの上本が盗塁を失敗して無得点に終わる。ネイラーは一見威圧感が無いが、カーブ・ツーシームなどを駆使しながらテンポ良く緩急自在な投球で初対戦の猛虎打線を翻弄して行く。

阪神は中4日のメッセンジャーが先発マウンドに上がる。立ち上がりは、中日打線も阪神同様 早めのカウントから打って出る。3回裏には1番 大島の二塁打で一死2塁とされるが、荒木・森野を抑えた。4回にも二死後 6番 藤井に左越え二塁打を浴びるが、亀澤は三邪飛に打ち取った。

5回表 阪神は四球と今成のヒットで無死1・2塁としたが、一死後 8番 藤井が三ゴロ併殺に倒れ、得点出来ない。下位打線とはいえ、初顔ネイラー相手に工夫のない攻撃に思われた。動くボールに各打者 打ち損じが目立ち、回を追うごとにイライラが募る。

我慢を強いられるメッセンジャーは抜群の状態とは行かないまでも、カーブを有効に活用するなど藤井苦心のリードもあって中盤も無失点で乗り切った。

均衡が破れたのは、8回表。阪神は、藤井・四球と犠打で一死2塁として1番 鳥谷が三塁線を破る左適時二塁打を放ち、代走・大和が先制のホームを踏む。ようやくネイラーをとらえた阪神だが、その後 二死1・3塁となって4番 福留は2番手・浅尾のフォークを上手くセンター前に返す適時安打を生んで2点目を叩き出した。

やっとリードしてもらったメッセンジャーは、その裏代打・赤坂と荒木のヒットでニ死1・3塁とピンチを招くが、ギアをもう一段上げて3番 森野を二ゴロに打ち取り、役目を終えた。8回(111球)6安打9三振 無四球 無失点で今季9勝目を呉 昇桓に託した。

9回表に今成・大和のヒットなどで一死1・3塁とした阪神は、メッセンジャーの代打・狩野・一ゴロ野選で更に1点を追加。最後は、守護神・呉 昇桓が危なげなく3人で封じて39セーブ目を上げる。3対0で阪神が勝利をおさめた。

中日ネイラーの投球に苦しめられたが、メッセンジャーが我慢比べに耐えて9勝をマーク。「こういう展開では1つの失投が負けに繋がる。先に点を与えなくて良かった」。ランディ・メッセンジャー投手は、ヒーローインタビューでも冷静に答えている。

「(メッセンジャーは)本当に良く粘ってくれた。今日は外す球もコントロール良く投げていた。何よりも(競り負けない!という)気持ちが出ていた」。和田 豊監督は好投の右腕を絶賛したが、打線には少し不満も漏らした。「ネイラーには1回りは様子を見る感じだったけど、もうちょっと早く捕まえたかった。(終盤の得点では、特に福留)コウスケの2点目が大きかった」と振り返っていた。