ニュース

球団ニュース

TOP > ニュース > 球団ニュース

チームニュース

ニュース一覧

真弓監督がオーナー報告
2010年10月20日 更新

20日(水)、阪神電鉄本社(大阪市)において、真弓明信監督が坂井信也オーナーに、シーズン終了の報告をし、終了後に南信男球団社長とともに会見をおこないました。

会見内容

-まずお二方より一言ずつシーズン終了のご挨拶をいただきたいと思います。南社長からお願いします。

南社長:先ほど、今シーズンの終了報告をオーナーに行いました。どうしてもいい所まで行きながら最後の最後で息切れと言うか、勝負どころで勝ちきれない。そういう厳しいシーズンになってしまったと思います。最後まで本当に大勢のファンの皆様にご声援、応援をいただきましたが、本当に申し訳なく思っております。振り返ってシーズンを考えてみますと、78勝という結果で優勝チームとは1勝の差で優勝を逃してしまっているわけです。その1勝の差が実は大きいのかもしれませんが、かといって、どうにも手の届かない上に行けないというような差ではないと思っております。
冒頭に申し上げました終盤に入ってからの息切れと言いますか、バテてしまう点であるとか、ここといった勝負どころで勝ちきれないところにも原因はあると思いますので、これからそういうところも傾向と対策を練って、来シーズン巻き返して期待にお応えしたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いを申しあげます。簡単ですが以上です。

-続きまして、真弓監督です。

真弓:オーナーにシーズン終了の報告を行いました。振り返ってみますと、非常に悔しい気持ちだけが残るシーズンになりました。とくにファンの方には1年間ご支援、ご声援をいただきましたが、最後に本当に悔しい思いをさせてしまったなと思います。今年の経験を生かして、来年は必ずこの悔しさを吹き飛ばすようなシーズンにしたいと、オフになったばかりですが、そういう気持ちが湧いてきています。来年もまた今年同様、ご支援、ご声援をよろしくお願いします。

-代表質問に入ります。まずは南社長に。改めまして本日は具体的にオーナーにどのような報告をされたのでしょうか?またオーナーからはどういった言葉があったのか、お願いいたします。

南社長:シーズンを振り返ってみますと、ここ数年9月に入って負けて、勝負どころで弱いかなと言うようなご指摘がございまして、非常にオーナーとしても厳しい本当にヤキモキする疲れるシーズンだったということを話しておりました。

-先ほどから9月に入って勝ちきれないという言葉が続きますが、南社長から見て戦力としてどのあたりに欠けていたと思われますか?

南社長:やはり1年間安定したシーズンを送ろうとしますと、ピッチャーですよね。今年の場合、主力の岩田君であるとか能見君であるとか、能見君は終盤に戦列に復帰してきましたが、そういった主力のピッチャーが欠けていたこともありますし、やはりちょっと投手陣の不安が響いたかなと思います。

-その投手陣含めて、これからオフに入り補強ということになると思いますが、そちらに関してどのようなお考えがありますでしょうか?

南社長:補強に関しては来週にドラフトがありますし、今のところドラフトを第一に考えてはおります。その後の結果次第で現場とも相談しながら進めていかないといけないと思っております。具体的なお話はこの場ではご勘弁ください。

-真弓監督の方からこういった補強をというような要望は現段階であるのでしょうか?

南社長:シーズン中から色々と話はしておりますが、この場では具体的な話はご勘弁いただきたいと思います。

-ファンのみなさんも来シーズンこそはという声も多いですが、最後に来シーズンに向けて一言お願いします。

南社長:前を向いてしっかりと現場とも相談しながら補強をし、優勝を狙うということを第一に考えて頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

-ありがとうございました。真弓監督にお伺いします。改めまして本日どのような報告をオーナーにされたのでしょうか?

真弓:シーズン終了の報告なのですが、最後の最後で優勝を逃したということと、CSでの連敗、こういう反省を報告いたしました。

-今日の会談の中で、一番時間を割いて話されたということは何かありましたか?

真弓:やはり今年の戦い方の反省を来季につなげるというのが、一番の話になりました。

-今年の戦い方の反省というところを、もう少し具体的にお話いただきたいと思うのですが?

真弓:シーズン当初はなかなか戦力が整っておりませんでしたが、中盤にかなりチーム力が付いたというか、戦い方がしっかり見えてきて、チーム自体、少し勢いがついてきたというところはありました。ただ、後半にチーム自体の勢いを無くしたという反省、それにここ何年か言われている勝負どころでの弱さ、短期決戦の弱さ、こういうところの反省があります。

-クライマックスシリーズでは悔しい敗戦となりました。短期決戦で勝ち抜くための反省、もしくは勝ち抜く為にはどういった部分が必要と思われますか?

真弓:来シーズンの戦い方、しっかり戦っていくための選手の起用方法をしっかりとしておかないと最後の短期決戦での力が出てこない。ピッチャーの継投、やはり1シーズン戦っていくとなると疲労が出てきますので、選手のコンディションを保っていきながらになります。
こういうところから考え、1年間の戦い方を最後の9月、10月に充てるとしますと、今シーズンを通しての戦い方に問題があったのではないかと思います。

-そういう反省のシーズンだったかもしれませんが、打つ方でもそして若い選手の中でも、記録を破るような選手が出てきたり、若手の中では素晴らしいピッチャーですとか、野手も出てきました。いろんな好材料もあったと思いますが、そのあたりについてはいかがでしょうか?

真弓:今年、一番良い成績を残したという選手は数多くいると思います。なかなかそういうチャンスはないと思いますので、本来ならこういうシーズンにやっぱり優勝しないと。
来シーズンは、やはりそういった力、選手が残してくれた成績を勝ちに繋げていくことが大事かなと思います。

-先ほど挨拶の中に来シーズンに向けて取り組んでいくという力強い言葉がありました。ただチームとしては、きのう星野シニア・ディレクターが退団を発表されました。チームにとって非常に大きな存在だったと思われますが、この退団、真弓監督はどのように受け止めていますか?

真弓:そうですね。タイガースで監督を2年、シニア・ディレクターで7年、阪神タイガースが勝てない時期から、これだけ強いチームにして頂いた功績というのは大きいものがありますし、また僕は監督になるのが初めての経験で、アドバイスを頂きましたので、非常に退団されるということは心細く感じますし、また寂しく思います。

-その星野さんからはきのう、もう一度甲子園に帰ってくる。日本シリーズで。というような言葉もありましたが、真弓監督はこの言葉をどう受け止めておられますか?

真弓:最後の励ましをして頂いたかなと。必ず出て来いよ。と言われているような思いでした。

-では、もうファンも来シーズンのその対決、来シーズンになるかはわかりませんが、それだけ期待していて良いと?

真弓:そうですね。

-オフに入り、このあとドラフトがあり、新外国人の補強であったり、いろんな補強のポイントがあると思いますが、真弓監督が現段階で考えるこのオフの補強のポイントをお教え願いますか?

真弓:どのポイントでも補強というのは大事だと思いますが、今年の戦った分析をいたしますと、やはり防御率が少し悪いということで、やはりピッチングスタッフの補強というのが、非常に大事になってくるのではないかと思います。

-ピッチングスタッフの中でも、先発あるいは中継ぎ、いろんな役割のピッチャーがいると思いますが、どのあたりのピッチャーを補強していきたいという考えがありますか?

真弓:どのあたりもですね。

-このあと、秋のキャンプがもう間もなく始まりますが、どういった部分での底上げが必要と感じておられますか?

真弓:秋のキャンプは、若い選手が主になってくると思いますので、基本的なことを体に言い聞かせるというような、反復練習を繰り返す厳しいキャンプにはなってくると思います。

-ただ、長年タイガースでは若手の台頭が期待されるというような話もありますが、今シーズンは野手で言うと、開幕当初からずっと藤川俊介選手が活躍したり、またシーズン終盤では秋山投手と素晴らしい新戦力も出てきました。そういった新戦力も探す秋季キャンプになると考えてもよろしいでしょうか?

真弓:ええ、もちろん。若い人が出てきてくれる、新しく力をチームに与えてくれるというのは非常に大事だと思いますし、また全て出来るという若い選手はなかなか最初からいませんので、今年の藤川俊介でも守備ですと、球界でもトップクラスの守備をしてくれる。こういうところから走塁、打撃と幅を広げていきたいということもありますし、また一軍でまだ活躍していない、試合に出ていない選手が、自分の一番優れたところをアピールしてくれて、その力を一軍の試合に出してくれる。そういうところを引き出すキャンプになってくれれば良いなと思います。

-ということは、トータルというよりも、スペシャリストを育てていくと?

真弓:まずは。

-では最後になりましたが、ファンの皆さんに改めて、来シーズンに向けて一言お願いします。

真弓:今シーズンのこの悔しさというのを、このオフに噛み締めながら、来シーズンにこの悔しさを完全に晴らせるシーズンにしたいと思います。今年同様、来年もよろしくお願いします。