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和田監督オーナーへシーズン終了を報告
2012年10月10日 更新

10(水)、阪神電鉄本社(大阪市)において、和田豊監督が坂井信也オーナーへシーズン終了を報告し、その後、南信男球団社長とともに会見を行いました。

南信男球団社長、和田監督コメント(会見より)

―南社長、和田監督お二方にお伺いします。オーナーとはどんなお話をされたのでしょう

南社長:1年間シーズンを振り返ってのその戦いぶりとか課題ですね、そういったところの話をさせていただきました。

和田監督:同じような事なのですが、今シーズンの反省点であり、またこれからの改善点、もう一つは粘り強く前に進んで欲しいという話をさせていただきました。

―今シーズンの改善点ではどういったお話をされましたか。

和田監督:反省点と改善点は同じような事なのですが、なぜこういう成績になったかというところを、これは1つ2つではありませんので、その辺のところを時間をかけてお話させていただきました。

―続いてお二方に今シーズンを振り返って頂きたいのですが。

南社長:本当に1年間最後まで応援して頂いたファンの皆様のご期待に添える事ができずに、本当に申し訳なく思っております。私自身振り返って、開幕当初はここまで負けが込むとは思いもよりませんでしたが、やっぱり少し認識が甘かったのかなと、今現在は反省をしております。

和田監督:これもまったく同じなんですが、とにかくシーズンを通して本当に一生懸命応援していただいたファンを喜ばすことが出来ないのが非常に残念でしたし、また申し訳ない気持ちで一杯です。

―和田監督に伺います。今シーズンの成績の要因というのは、どのあたりに感じておられますか。

和田監督:先程も申し上げました通り、(要因は)1つでは無いのですが、交流戦が終わるくらいまではなんとか5割前後で踏ん張っていた状態で、その後主力組は結構実績のある選手が揃っていますので、状態が上がってくれば、十分勝負が出来るというふうに踏んでたのですが、なかなか数字が上がらず、チームが少しもがいている状態でシーズンを過ごし、最後まできてしまったというような一年でした。

―打線のテコ入れという意味では来シーズンはどの様にお考えでしょうか。

和田監督:補強面もそうなんですが、まずは、今いる戦力をもう一回鍛え直して、そして若手の底上げ、そのあたりをこの秋のキャンプから取り組んでいきたいと思っています。

―若手というお話が出ましたが、上本選手、大和選手そして新井良太選手、新しい戦力が出てきました。その辺りはいかがですか。

和田監督:ある程度試合をこなして経験は積みましたが、まだレギュラーを獲ったというレベルではありませんので、来シーズンに向けて色んなポジションで、チーム内での競争が出てくると思いますので、そこに打ち勝って初めてレギュラーということになると思います。今シーズンは本当に経験というところでね、これをどう生かしていくか、これがこのキャンプ以降の課題になってくると思います。

―秋季キャンプで若手たちに期待する部分はどの辺りでしょうか。

和田監督:経験は積んでいるのですが、若さ故の特権というか、もっと自分を表現する自分らしさをグラウンドで出すという様なね。どうしても周りの雰囲気に流されがちで、レギュラー陣、ベテラン陣と同じような感じで野球をしてしまっているという所もありますので、その選手の個性、良いところをどんどん出して欲しいと思いますし、そういう点ではまだまだ伸びしろは十分にあると思っています。このシーズンオフにどれだけやるか、振りこむか、どれだけノックを受けるか、そのあたりのところで、もうワンランク、ツーランク上の野球をしてもらいたいと思っています。

―投手陣に関してはシーズンを通していがかだったでしょうか?

和田監督:数字自体はそう悪くはないと思うのですが、これはバッターもそうなのですが、やっぱり勝負どころで、一試合の中でターニングポイントというか、勝負どころがあるわけでして、そこで打てなかったり、打たれたりというところが非常に多かったので、そういうものの積み重ねが、借金20というこういう数字に出てしまったと思います。

―ただ後半戦には、歳内投手、岩本投手などの若手も出てきましたが、その辺りの評価というのはいかがですか?

和田監督:その辺りがローテの五番目、六番目に入ってくると、チームも活性化していくと思いますので、今名前が出てない何人かの選手も、そういう候補に入ってくると思います。さきほど言いましたように、彼らとってはここからが勝負だと思います。一人でも二人でもそういう選手が、ピッチャーだけではなく野手でも、そういう選手がレギュラーを獲ってくれると、また違ったチームに変わっていくと思います。

―金本選手、城島選手の引退というのがあって、ひとつ大きなうねりの中に入っていると思うのですが、そのあたりはいかがでしょうか?

和田監督:チームが過渡期という時期に入っていくと思います。その中で世代交代というところで、若手の台頭が必要不可欠だと思いますので、今のままではまだ力が足りないと思います。とにかくここから鍛えて鍛えて、レギュラー争いをして経験を積んだ中で、一人でも二人でも出てきてくればと思います。後半戦に関しては、結構足を使えるようになってきていますので、そういうところも活かしながら、躍動感のあるチームにしていきたいと思います。

―そうしますと、来シーズンは、熱くというくらい、躍動感というものを全面にということになりますでしょうか。

和田監督:そうですね、そういうものも加えていきたいと思っています。

―若手も非常に楽しみなのですが、オーナーとの会談の中で、何か補強の話というのはありましたでしょうか?

南社長:そういった話はしておりません。

―監督のほうから、何かオーナーにお願いしたことはありますでしょうか。

和田監督:今日は補強に関しては出ていませんが、これからも話す機会はあると思いますので、こちらの要望を伝えた上で、これからは土台作りというか、若手の底上げ、そのあたりに重点に置いてやっていきたいと思います。

―もし補強でお願いできるとしたら、どんな部分をポイントとしてお願いしようとお考えですか?

和田監督:きのう終わったばっかりなので、足りない部分も感じています。考えはあるのですが、これからそれをまとめた上で、しっかり伝えていきたいと思います。

―改めて就任一年目のシーズンはいかがでしたか?

和田監督:やっぱりファンの皆さんを喜ばせられなかったのは、非常に残念ですし、悔いが残りますし、申し訳ない気持ちで一杯です。ただ、このままで終われないという気持ちもあります。チームは過渡期ということもありますし、チームが大きく変わる時期にもなってきていると思いますので、そういう変化を、すんなり出来るようにしていきたいです。とにかく来年の開幕には、タイガースファンの皆さんに期待してもらえるようなチームにして、その日を迎えられるように、これからしっかりと準備していきます。

―来年に向けて、どのようなチームを作っていくのか教えて頂けますでしょうか

和田監督:先ほど躍動感という話をしましたが、やはり甲子園球場という広い器を本拠地にするチームですので、もう一度センターラインという部分をしっかり構築して、また外野守備ですね。この一年で痛感しましたので、そのあたりをしっかりと鍛えて、開幕に向けていきたいと思います。

―来シーズンも期待しています。ありがとうございました。