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和田監督がオーナーへシーズン終了を報告
2014年11月04日 更新

4日(火)、阪神電鉄本社(大阪市)において、和田豊監督が坂井信也オーナーへシーズン終了を報告し、その後、南信男球団社長とともに会見を行いました。

南信男球団社長、和田監督コメント(会見より)

南球団社長より挨拶

先ほどオーナーに今シーズン終了の報告を行ってまいりました。
今シーズンもリーグ戦の成績は2位という結果に終わりましたが、昨年に引き続いて8月後半までは優勝争いに参加しながら、9月に入り大事な勝負どころで勝てなかったという印象が強く残っています。
そのあとはCSに進み、広島戦、巨人戦とチーム全員頑張ってくれたと思っておりますが、
ただ、CSの優勝だけでは我々全く達成感はありませんし、どちらかというと日本シリーズで勝てなかったという残念さ、悔しさの方が大きく残った1年だったと思います。
最後まで勝ちきれないというのは、まだまだ我々に足りないところがある証拠だと思いますし、既に秋季キャンプが始まっていますが、足りないところ、体力面、技術面について、これから鍛え直して欲しいと監督にも強くお願いしております。
来シーズン、フロントも含めてですが、現場とチーム全員力を合わせて、優勝目指して頑張ってまいりますので、引き続きご支援、応援のほど宜しくお願い申し上げます。

―勝ちきれなかった要因はどこにあると思いますか?

(南社長)8月後半までは優勝争いを競っておりながら、9月に入って勝負どころで負けてしまったと、これは去年もそうでしたし昨年のこの会見時にも監督が言っていたと思いますが、終盤に入ってからの体力面、精神面両方のスタミナが不足しているという、去年から積み残している課題が今年も残っている。
ただ、去年の課題の1つであった4番と抑えについては、ゴメス選手と呉昇桓選手で埋まり、ホームランであったり得点圏打率こういったところについては、ある程度のレベルアップは図れたと思います。
あと残っている課題の中で大きいのは、日本シリーズを見ていてもバント、守備、走塁面であったりの細かいプレーのミス。これは練習することによってどんどん少なくなっていくでしょうし、上達することだと思いますので、そういったところを練習を重ねて少なくしていって欲しいと思います。

―監督は、オーナーにどのような報告をされましたか。

(和田監督)報告というよりもオーナーからいろんなお言葉をいただきまして、まずは、最後までよく頑張ってくれたと。
ただ、リーグ戦7ゲーム差での2位という現実を受け止めながら前に進んで欲しいというお言葉をいただきました。

―ポストシーズンを含めていつもより長く熱戦を繰り広げましたが、振り返って充実感などはありますか?

(和田監督)充実感という点では、最後負けて終わっていますので、充実感よりも悔しさの方が大きいです。
9月の勝負どころで勝ちきれなかった昨年からのスタミナ面での課題がまだまだ克服しきれていないなと。
ただそれ以降、昨年は勝負どころで勝てないままずるずると行ってしまいましたが、今年に関しては、そこからもう1回選手達からも踏ん張りが見えましたので、その辺りが昨年とは違う少し成長している部分だと思っています。

―踏ん張れた1つの要因として、攻撃力が上がったということがあると思いますが、野手陣の攻撃面での総括は?

(和田監督)昨年と比較すると、4番のゴメスが、しっかり143試合4番として機能してくれたということが非常に大きかったと思います。
特に4番だけじゃなくクリーンアップが年間を通じて非常にいい状態でありましたので、クリーンアップの前に何とか塁に出よう出れば何とかなるという雰囲気がチーム内にありましたので、やはり核がしっかりすることで得点力が多少は上がったんだと思います。
ですが、チームは2位ですので、そこに満足しているということは全くありません。

―ゴメス選手に関しての評価は?

(和田監督)シーズンを通して、得点圏にランナーを置いた際の集中力、これは素晴らしいものがありましたし、また打点王を獲るくらいの勝負強さ、感性の強さというものをいかんなく発揮してくれたので、そこに関しては全く注文の付けどころがない活躍をしてくれたと思います。

―一方、防御率が昨年より下がってしまいましたが、投手陣の総括は?

(和田監督)先発ピッチャーの5番手、6番手をどうするかという課題を克服しないままシーズンに入ったのですが、スタート時点で岩田あたりがまだ出遅れていて状態が上がってきていないところで、岩崎が春先のローテを守ってくれたということは非常に大きかったと思います。
それ以降は岩田も本来の力を出して、3本柱に岩田を含めた4本がきっちり仕事をしてくれた結果が、今シーズンの最後につながっていると思います。

―呉昇桓選手については?

(和田監督)呉昇桓については、申し分ないというか、毎試合どうやって呉昇桓に繋ごうかということを考えてベンチにいましたので。そういう意味では、その前の安藤、福原の活躍も見逃せないところですが、
ただ彼らをシーズンフル回転させてしまいましたので、そこに、若手が一人でも二人でもそこに入ってきて仕事をしてくれるのがベストだと思います。

―クライマックスシリーズで素晴らしい戦いが出来た要因は?

(和田監督)要因というよりも、勝負どころになると硬くなったり重くなったりすることが多かった中で、CSという大一番で選手達のパフォーマンスが出来た、躍動感あるゲームが出来た、そのことでひとつの殻が破けたと思います。

―クライマックスシリーズ要因が来季の課題解消への一歩になった?

(和田監督)ほんとの一歩だと思います。克服したとは一切思っていません。
選手たちが、CS、日本シリーズを経験したことで何かが変わって来るのではないかなとは思います。

―日本シリーズでの4連敗について?

(和田監督)CSの勢いそのままで行けるとは思っていませんでした。ただ初戦を獲れたことで状態はキープしてくれていましたので、その流れで行ければいいなという考えもありましたが、2戦目以降チャンスは作ったのですが、最後まで、あと一歩が出なかったというのが勝ちきれなかった要因だと思います。

―日本シリーズで采配を振るったという経験はどうでしたか?

(和田監督)選手時代、コーチ時代と日本シリーズは経験していますが、シーズン、CS、日本シリーズとその舞台舞台で違う独特な雰囲気がありますので、これは私だけじゃなくて選手達もこの数日間は大きな経験になったと思いますし、またこういった経験から成長して、それを来季に見せられるようにやっていかないといけないと思います。

―来季の補強に関しては?

(和田監督)補強に関してということではないのですが、我々は、今いる戦力をどうレベルアップさせていくかということが一番だと思いますので、とにかくいる戦力でレベルアップして来季に繋げていきたいと思います。

―来季のチーム作りのコンセプトはありますか?

(和田監督)今年色々な経験をさせてもらいましたが、経験を踏まえたうえで新しく何かというのではなく、最後、甲子園とヤフードームでの選手達の動きを見ていて、いかに守備、走塁というところが大事かということを実感しましたので、足を使った攻撃を含め、守備、走塁にもっと力を入れていきたい、そしてビジター球場での空中戦での攻め方をレベルアップさせて、スタミナ面を含めて鍛えていきたいと思います。
そして、まずはリーグ優勝、そのうえでCSを勝ち抜き、日本シリーズもう一度勝負をしたいです。