中日ドラゴンズ戦
3.25(FRI)26(SAT)27(SUN)
京セラドーム大阪
新生・金本阪神が11年ぶりのV奪回を目指すシーズンが25日、始まる。開幕3連戦は京セラドームで中日を迎え撃つ。昨年、2試合連続サヨナラ勝ちの勢いそのままに3タテした同じ舞台、同じ相手となれば“再現"に期待。京セラドームでの中日戦は14年4月2日から11連勝中というデータも追い風だ。
初戦は“天敵"が立ちはだかる。中日の開幕投手・大野とは昨年、6試合で対戦し1勝3敗。対戦防御率0.76と苦手にした。開幕投手を任されたメッセンジャーで投手戦に持ち込みたい。攻略のキーマンは髙山、横田のフレッシュな1、2番コンビだ。「チームとしての看板」とドラフト1位ルーキーとプロ3年目で初めて開幕ベンチ入りしたプロ3年目・横田の売り出しをもくろむ金本監督。オープン戦通算で髙山が3割2分7厘、横田が打率3割9分3厘と結果を残した若い2人が大野攻略へ打線を引っ張る。
初戦の大野とは対照的に2戦目の先発が予想される山井は昨年、4試合で3勝0敗。対戦防御率は6・55と得意にした。山井も今季、オープン戦3試合に投げ0勝2敗、防御率10・66と本調子にはほど遠い。3戦目は、4年ぶりに阪神に戻ってきた藤川が先発マウンドに上がる。かつて「火の玉ストレート」を武器に守護神を務めた右腕は今季から先発に転向。オープン戦でも3試合登板で2勝0敗、防御率1.20と安定した投球。巧みな投球術でモデルチェンジ成功を印象付けた。中日の先発が有力なネイラーは昨年、1度しか対戦していないが、鳥谷が4打数2安打の打率5割と得意にした。
中日打線に目を移せば昨年限りで和田、小笠原らのベテランが引退。一方で両リーグワーストの71本塁打とパワー不足に泣いたチームにメジャー通算66本塁打のビシエドが新加入し、平田らとのクリーンアップは破壊力を増した。俊足・大島がオープン戦打率3割5分1厘と好調なだけに出塁を防ぎたいところだ。
「谷繁監督とは現役時代から読み合い、駆け引きばかりしてきた。監督同士でもあるのかな」と金本監督は“監督対決"にも心躍らせた。オープン戦で11年以来、5年ぶりの“優勝"。オープン戦の優勝チームは13年巨人、14、15年ソフトバンクと3年連続でリーグVを飾っている吉兆データもある。「キャンプ、オープン戦を含め80点」と手応えを持って初タクトを振るうシーズンに挑む金本監督。開幕カードを終えると神宮、横浜、東京ドームとビジターが3カード続く。本拠地・甲子園での“開幕戦"(8日、広島戦)をいい形で迎えるためにも中日をたたき開幕ダッシュを決めたい。