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広島東洋カープ

4.8(FRI)9(SAT)10(SUN)

阪神甲子園球場

11年ぶりのV奪回を目指す金本阪神が8日からの広島3連戦で本拠地・甲子園での“開幕カード"を迎える。昨年は2勝11敗と苦手にした東京ドームで首位・巨人に勝ち越し0・5差。3カード続いた関東遠征を5勝3敗1分けで終えた。「今の勢いを甲子園のファンに見せて欲しい。もっと暴れて欲しい」と指揮官。地元ファンに「超変革」を見せるときが来た。

先陣を切るのは能見だ。通算85勝のうち23勝を広島からマークしている屈指のコイキラー。昨年も9試合に登板し5勝2敗、防御率2.22と得意にしたが「相性は関係ない」と油断はない。広島の先発は横山。3月30日の中日戦(ナゴヤドーム)で8回途中3失点で球団11人目となるプロ初登板プロ初勝利を飾った。140キロ台中盤の直球に加え、カットボール、チェンジアップ、カーブなどで最大約40キロの緩急を交える技巧派。初対戦となるドラフト2位ルーキーを打線が攻略し能見を援護したい。

2戦目は猛虎の“天敵"・黒田が立ちはだかる。昨年は6度の対戦で0勝4敗、防御率2.40と黒星を付けることができなかった。2日の巨人戦(マツダ)で日本球界復帰後、初の完封勝利し開幕から2連勝。日米通算195勝をマークするベテラン右腕の投球術に衰えはない。「金本監督は僕が若い頃に影響を受けた人。でも意識せずその日のベストを出したい」と金本阪神との“初対戦"に静かに闘志を燃やした。福留が対戦打率3割3分3厘、鳥谷が同3割6分8厘と苦にしなかった。数少ないチャンスを生かしたいところだ。2日のDeNA戦(横浜)で7回無失点。今季初勝利で今季の飛躍を感じさせた岩貞の踏ん張りも鍵を握る。

3戦目の注目は阪神復帰後、甲子園で公式戦初登板となる藤川。「火の玉ストレート」で虎ファンを魅了したかつての守護神が、モデルチェンジし先発のマウンドに上がる。甲子園ではオープン戦の日本ハム戦で先発し、5回無安打無失点と貫禄の投球。「甲子園で(公式戦)初登板。また硬くなる理由がある。そこが心配」と言う金本監督の不安を払拭する快投に期待したい。

広島の緒方監督は「足という武器がある」と昨年とは違う高山、横田らの若い力を警戒した。打線ではルナは中日時代の昨年、15打数6安打の打率4割と能見を得意にしただけに注意が必要。主砲・エルドレッドが打率3割8分5厘、通算2000安打に残り13本としている新井も3割7分2厘と主軸は好調。また現役時代から“名物"だった金本監督の新井いじり。どのような“場外バトル"が行われるのかにも注目したい。

スケジュール
4/8 4/9 4/10
甲子園
神-広
18:00開始
甲子園
神-広
14:00開始
甲子園
神-広
14:00開始
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