東京ヤクルトスワローズ
4.19(TUE)20(WED)21(THU)
阪神甲子園球場 |
倉敷 |
2日連続のサヨナラ負けを喫し、金本政権初の3連敗で4位に転落した阪神。19日からは甲子園で、現在、3連勝中のヤクルトと対戦する。指揮官は「ミスして『はい、切り替え』じゃなくてね。いつも言うようにミスして反省して、悔やんでね。で、次(ミスを)犯さないように。そうじゃないと成長がない」と敗戦も前向きにとらえ、選手に奮起を促した。
休養日を挟み、本拠地に戻って仕切り直しといきたい。しかし、この日、ヘイグが登録抹消となり、福留も14日のDeNA戦(甲子園)で左太もも裏を痛め万全ではない。特に福留がスタメンを外れた中日との3連戦でチームは3連敗。17日には9回2死から代打で登場して同点打を放つなど、打率3割3分3厘、2本塁打、10打点とチームに欠かせない存在だ。しかし、19日からの出場については「状態次第」と説明。指揮官も「1日も早くという思いやけど。無理させてもね」と慎重な姿勢を見せている。
ポイントゲッター不在の可能性もあるだけに、投手陣が強力打線を抑えて、ロースコアの戦いに持ち込みたい。まずは、初戦の藤浪で連敗を止めて流れを作りたいところだ。
藤浪は3月29日にヤクルト戦(神宮)に先発して、8回2/32失点で勝ち投手になっている。さらに、対ヤクルトは14年7月1日以降、8試合負けなしの6連勝中と相性がいい。この日は、甲子園でキャッチボール、ショートダッシュなどで最終調整。時折、笑顔も見せるなど連敗中でも重苦しさはない。「前回は納得いく投球ではなかった。1回でも1人でも多く投げたい。連敗中とか考えずに自分の投球に集中したい」と力強く言い切った。
また、第3戦の倉敷でのゲームに先発予定のメッセンジャーは地方球場で3連勝中で、歓迎ムード。「どこが苦手とかそんなのはない。自分の投球をしっかりすればアウトにできると信じている」と自信をみなぎらせていた。この日は、室内練習場で打撃マシン相手に打ち込んでいただけに、打席にも注目してみたい。
一方ヤクルトは、この3連戦、成瀬、山中、小川が先発する。初戦の成瀬は前回対戦(3月30日)で6回1失点と抑えられた。この日、甲子園での投手練習に参加した左腕は江越を警戒。昨季、甲子園で一発を浴びたこともあり「昨年やられているので、そこは意識したい。しっかり攻めて打ち損じを誘えたら」と意気込んでいた。また、第2戦の山中は昨季、阪神戦で2勝1敗、防御率1.84、第3戦の小川も2試合に先発して勝ち負けはついていないが、防御率1.80。3投手とも決して楽な相手ではないだけに、先制点を取って主導権を握りたい。