横浜DeNAベイスターズ
7.10(FRI)11(SAT)12(SUN)
阪神甲子園球場
日本列島を覆う豪雨の影響が阪神にも忍び寄っている。6日の広島戦(マツダ)が雨天中止になると、甲子園開幕となった7日からの巨人戦も2日連続の中止。矢野監督も「こんなことあんねんな。あんまり経験ないけど」と戸惑いを見せるなど、異例の事態が起こっている。
シーズン終盤の過密日程が懸念されるものの、選手はリフレッシュして、10日からのDeNA3連戦(甲子園)に臨める。このタイミングで有観客試合がスタートする。守護神の藤川は「じっくり調整させてもらっている。自分自身の中でいい準備期間になっています」と言うなど、ナインは前向きにとらえている。
仕切り直しとなるマウンドに上がるのは青柳だ。当初は7日の巨人戦(甲子園)に先発予定だったが、雨天中止。スライドだった8日も雨で流れ、10日に回った。「どこが相手でも、全部勝つつもりでやっている」。今季は2試合の登板で1勝1敗、防御率0.75と安定感は抜群。昨季のDeNA戦も5試合の登板で3勝2敗、防御率2.05と相性は悪くないだけに、先手必勝に期待が集まる。
11日は西勇、12日は岩貞が有力だ。特に西勇は6月26日のDeNA戦(横浜)で黒星がついたものの、7回1失点と好投。昨季も1勝1敗ながら対戦防御率は1.88と抜群の相性を誇っている。「どんどん勝てるようにチームに貢献していきたい」。5日の広島戦(マツダ)で今季初勝利を挙げた勢いのまま、白星を重ねたいところだ。
攻撃陣では、4日の広島戦(マツダ)で左ふくらはぎを痛めたマルテの復帰に注目が集まる。5日の同カードを欠場した後は雨天中止が相次ぎ、じっくりと治療に専念してきた。打撃練習を再開した6日には「少しずつ良くなってきている。できる限りの準備はしたい」と前向きな姿勢を見せていた。代役として「4番・三塁」に入っていた大山も2試合連続アーチを放つなど、好調をキープしており、三塁・マルテ、左翼・大山の攻撃的オーダーも見られそうだ。
チームは開幕から4カード連続負け越しが続くなど、苦戦を強いられてきた。少しでも早く借金を返し、優勝戦線に浮上したいところだ。指揮官も「少ない人数だとしても、ファンが入ってくれた中でプレーできる。特にホームなので力に変えてやっていければと思う」と声援のありがたみを強調した。虎党の思いを背負い、矢野阪神の反撃が始まる。