中日ドラゴンズ
7.17(FRI)18(SAT)19(SUN)
阪神甲子園球場
今季初対戦となった前回の敵地3連戦で3連敗を喫した中日に対し、いずれもここまで2勝を挙げている先発3本柱で対抗する。初戦を任されるのは青柳。6月30日の対戦では6回4安打1失点と好投したが、打線の援護なく今季初黒星を喫した。しかし、昨季は中日相手にプロ初完封を記録するなど、6試合で防御率2.13と相性は悪くない。前回2安打を許した阿部を封じれば、勝機は見えてくる。ゴロアウト率の高い右腕が凡打の山を築き、まずは先手を取りたいところだ。
2戦目のマウンドにはエース・西勇が立つ。昨季中日には4勝の広島に次ぐ3勝(1敗)を挙げたが、4番・ビシエドには10打数6安打1本塁打と打ち込まれた。「ビシエドが調子いいっていうのはあるけど、(今季は)対戦していない。とりあえず戦って、目と体で感じたものを大切にしたい」。エースと敵の主砲の勝負が鍵を握ることになるだろう。
3戦目は岩貞。現在絶好調の左腕は、12日のDeNA戦(甲子園)で強力打線を8回3安打無失点に封じた。新フォームの助言をくれた藤川が登録抹消となる中、今回も救援陣の負担を軽減させたいところ。「常に完封するという気持ちでいます」と今季初完封を狙う。昨季の中日戦は2試合の登板で未勝利に終わったが、生まれ変わった背番号17には大きな期待がかかる。
先発投手が安定している分、打線が機能すれば借りを返すことは十分に可能だ。前回のナゴヤDでは3試合で5得点と貧打にあえいだが、甲子園に帰ってきてから状態は上向き。特に5番のボーアは15日のヤクルト戦で5カード連続弾となる5号ソロを放った。バースを超える球団助っ人野手ワーストのデビュー18打席無安打だった頃とはまるで別人だ。さらに3番・糸井は昨季中日に対して17試合で打率3割4分4厘と得意にしていた。4番・大山を含めたクリーンアップは中日投手陣の脅威になる。先発は大野雄、勝野、梅津が予想される。初戦で昨季ノーヒットノーランの屈辱を食らったエース左腕を打ち崩せば、そのまま勢いに乗ることができる。チーム一丸で上位浮上の足がかりとしたい。