読売ジャイアンツ
8.4(TUE)5(WED)6(THU)
阪神甲子園球場
上位進出に向け、またとない機会がやってきた。いよいよ5ゲームを離された首位・巨人と直接対決(甲子園)から始まる勝負の9連戦が幕を開ける。矢野監督は「巨人が走っているんでね。クライマックスシリーズも何もないんで、優勝しか日本シリーズにいけない。巨人をどう倒すかは大事なところになる」と、今季も1勝3敗と負け越している宿敵相手に闘志を燃やした。
4日の先陣を切るのは、ガルシアだ。今季は6試合に登板し、0勝3敗、防御率4.01と初勝利が遠い。特に甲子園では中日時代の18年シーズンから11試合に先発しているが、0勝3敗と勝ち運に恵まれない。「とにかくいつもチームに貢献したいと思っている」と口癖のように言う助っ人左腕が、待望の白星を狙う。
2戦目の5日は藤浪が先発する。巨人戦は2016年4月5日(東京D)に白星を挙げて以来、7試合に登板して勝ちがなく4連敗中。相手球団に限らず、白星を挙げれば、18年9月29日の中日戦(ナゴヤD)以来、676日ぶりとなる。
「もちろん勝ちたいですけど、まずはゲームを作ることに集中してチームに流れを呼び込めるような投球がしたい。(巨人は)良い打線だと思うので、走者を出さないことと、勝負どころでしっかり抑えたい」。7月30日のヤクルト戦(神宮)では7回4失点ながら自責は1で10奪三振の快投。大型右腕の完全復活は近い。
6日の第3戦は左肩コンディション不良で出遅れていた髙橋がマウンドに上がる。「当然、緊張すると思う。良い緊張感に変えて、思いきって投げたい」。6月30日の2軍・ソフトバンク戦(タマスタ筑後)では上々の内容で昇格を決めた。矢野監督も「開幕前から一番、プラスアルファを期待していた投手。思いきって遥人らしくいってくれたらいい」と期待を寄せた。
打線では大山が岡本との4番対決を制して欲しいところだ。今季の伝統の一戦は2試合の出場にとどまっているが、8打数3安打の打率3割7分5厘と数字は悪くない。「9連戦は長いけど、目の前の試合を全力で、しっかり1試合1試合やりたい」と胸をたたいた。
巨人は6月19日の開幕戦で7回を2点に抑えられ、白星を献上した菅野、2年目の剛腕・戸郷、虎キラーのメルセデスと強力な顔ぶれをそろえてくる。「向こうも良い投手が来るんで、頑張ってもらいたい」と指揮官。8年連続負け越しているライバルに、倍返しする時が来た。