シーズンは残り3分の1を切っている。佳境に突入し、大事な勝負の13連戦が始まる。特に勢いをつける上でも、重要といえる9月29日からの中日3連戦(甲子園)。矢野監督は悲壮な決意をにじませた。
「先を見れる余裕ないしね、正直。目の前の試合をどうやってみんなで勝つというのはもちろんなんだけど、どう戦うかというところが俺らのやれることなんで。13連戦を考えると逆に重たいんで」
目の前のゲームに全力を尽くすべく、肝心な初戦は髙橋に託す。その一戦が持つ意味を左腕も理解している。
「いつもできるだけ長いイニングを投げることを意識していますが、13連戦の初戦なのでいつもより特に強い意識を持って投げたいです」
プロ3年目での初完投を大目標にマウンドに上がる意気込みだ。今季はシーズン中盤から戦列に加わり、7試合で2勝3敗ながら、防御率2.35と安定感を誇る。中日戦は8月25日に対戦し、8回6安打1失点と圧巻の投球を披露した。「相手どうこうではなく、先頭を出さない、走者を背負ってからでも粘るそういう意識を持って投げたい」。30日の2戦目に先発予定の青柳をはじめ、今後の先発陣に流れを呼び込む快投でバトンをつなげたいところだ。
低調だった打線は復調気配が漂う。3連敗で止めた27日のヤクルト戦(神宮)では、16安打で9得点と爆発した。1番打者の近本は今季4度目の4安打&20盗塁を記録。不調のサンズも14試合ぶりに猛打賞をマークするなど、上り調子だ。同点ソロ含む3打点を挙げた原口は「甲子園に帰る前に一つ勝ててよかった。まだまだチームとして(優勝を)あきらめていない。一戦一戦、いま一丸となって相手チームに向かっていきたいと思います」とチームの総意を代弁していた。上昇カーブを描き、29日の相手先発の勝野やエース大野雄らに牙をむく。
さらに、今カード中には右脇腹痛で離脱している梅野が1軍昇格する可能性もある。正捕手が復帰となれば、追い風になることは間違いない。指揮官は「俺らは常に必死というのは大事にしていること。何かがあったから必死になってるということじゃなくてね」と前を向く。苦しい状況だからこそ、一丸となって一戦必勝で臨む。
9/29 | 9/30 | 10/1 |
甲子園
神-中
18:00開始 |
甲子園
神-中
18:00開始 |
甲子園
神-中
18:00開始 |