広島東洋カープ
4.30(FRI)5.1(SAT)2(SUN)
阪神甲子園球場
少しでも、世の中を明るく照らす。それが、与えられた使命―。4月30日からの広島3連戦(甲子園)は緊急事態宣言発令中のため、無観客開催されることになった。矢野監督のファンへの思いはどこまでも熱く、深かった。
「(入場制限の)少ない中でもお客さんに入ってもらえるっていうのはやっぱりすごく盛り上がるし、パワーになっていた。外にも出られないってなれば、テレビを見て応援してくれる機会も増えるかもしれない。全員で戦うっていうのがうちの野球。苦しい時にある意味、野球をやることで楽しみだったり、メッセージみたいなものが、また送れたらいいなと思っています」
球団もコロナ禍で様々なファンサービスを行ってきたが、今回の無観客開催の際には、TigersGirlsやマスコットが一塁カメラマン席後方に設置された特設ステージでパフォーマンスを披露して、応援を盛り上げる。5月1日には勝利した場合に限り、球団公式インスタグラムで選手が出演するライブ配信を予定している。その他、実際に打ったホームランボールに選手がサインを入れてプレゼントするなど、いろんな企画でファンと虎戦士との距離を縮め、一丸での勝利を目指していく。
そんな大事なカード初戦を任されたのは、鯉キラーの秋山だ。広島戦は昨年から6連勝中で今季も2戦2勝。計14回を投げ、防御率1.29と好相性ぶりを発揮している。前回登板の22日の巨人戦(東京D)は3回6失点と打ち込まれ、「悔しい思いを持ちながら練習してきました。久しぶりに無観客になってさみしい気持ちもありますが、立ち上がりから気持ちの入った投球をしたい」と気合十分。2戦目に先発予定のドラフト2位ルーキーの伊藤将は24日のDeNA戦(甲子園)でプロ初完投勝利を挙げ、勢いに乗る。3戦目は無傷4連勝中のガンケルが今季最初の「鯉料理」に挑む。
打撃陣のキーマンはやはり、ドラフト1位・佐藤輝だ。対広島戦は5試合で打率3割1分6厘、3本塁打、6打点と好成績。怪物ルーキーが一発を放てば、驚異の勝率を残しており、チームの起爆剤的存在であることは間違いない。不動の3番・マルテも同打率3割7分5厘、1本塁打、3打点で3四球とつなぎ役で貢献する。安定した投手陣はもちろん、課題とされてきた打線の奮起も開幕ダッシュを支えた。
「早く、(緊急事態宣言が)明けて、そういう(有観客が可能になる)日が来るまで、ファンの方には我慢してもらって、俺らの野球から元気づけていきたいと思います」
4月最後の一戦から5月戦線に向け、指揮官は力を込める。たとえ、離れていてもファンと心をひとつにして、白星をさらに量産していく。
4/30 | 5/1 | 5/2 |
甲子園
神-広
18:00開始 |
甲子園
神-広
14:00開始 |
甲子園
神-広
14:00開始 |