中日ドラゴンズ
10.26(TUE)
阪神甲子園球場
負けられない戦いが続く中、迎えたシーズン最終戦。引き分け挟んで4連勝と逆転優勝へ勢いを加速させた。虎党の前で集大成を見せるときが来た。「『俺らの野球、タイガースの野球を貫く』ことも勝つのと同じくらい、それ以上に大事にしたい部分」と矢野監督。甲子園でラストゲームに臨む。
先発を任されたのはハーラートップの13勝を挙げ、チームを支えてきた青柳。10月の月間防御率は1.35で3戦3勝の負けなし。指揮官は「最後に投げるにふさわしい年に、青柳自身がしてくれた。俺はもう任せるだけ」と信頼を置く。自身初となる最多勝のタイトルも現実味を帯びてきた。右腕は「もちろん大事な一戦に変わりはないので、今年の集大成を、今年一番のピッチングで締めれるように頑張ります」と力と込めた。
打線は近本や大山のベンチスタートが増え、厳しい状態が続いているが、粘り強さを見せてきた。その中でも、24日の広島戦(マツダ)では佐藤輝が24号3ランでチームに勝利を呼び込んだ。2005年の優勝以来となるセ5球団負け越しなしが決定するなど、16年ぶりの優勝へ条件は整った。
「(ヤクルトに)いいプレッシャーはかけられていると思う。残り一つ、優勝を目指して戦い切るしかない」と矢野監督。もう勝つしかない。人事を尽くして天命を待つその先に、「優勝」の2文字が待っている。