東京ヤクルトスワローズ
5.3(TUE)4(WED)5(THU)
阪神甲子園球場
虎が逆襲モードに入った。苦しんだ3、4月を乗り越え、矢野阪神の本来の姿が戻ってきた。その勢いをさらに加速させる5月3日からのヤクルト3連戦(甲子園)。矢野監督は闘志をたぎらせた。
「ビッグウエーブにしていきたいですし、5月いいスタート切れたんでね。また甲子園にいい形で戻れる形を全員で作れたんで。ほんとにビッグウエーブにしていきます」
それだけ、内容の濃い6連勝だ。先発陣がゲームを作り、1日の巨人戦(東京D)では3年目の西純が今季初先発初勝利するなど新戦力が台頭。打線も本調子とは言えない中で、持ち前の超積極性を武器に盗塁といった足をからめた攻撃が光った。指揮官の言葉にも手応えがにじむ。
「まずは先発のみんなが粘ってくれたっていうのがもちろん大きかった。どう点をとっていくかってところも、つなぐとか足も使えたし、うちの野球だっていうのがもう一回、敵地でできたっていうのは今後に大きいかなと思います」
好調のまま本拠地に戻り、先陣を切るのはベテラン西勇だ。今季は5試合で2勝1敗、防御率1.91と抜群の安定感を誇る。遠縁にあたる西純の快投には「これからもどんどん勝ってほしいなと思いますけどね」と目を細め、自身の発奮材料に。今シーズン初対戦となる燕打線相手にも「相手を知ってマウンドに上がるので、マウンドに上がってから配球はそこまで考えない」と入念な準備をして対峙するつもりだ。2戦目は秋山が務め、3戦目はガンケルが先発予定。西勇が好投すれば、さらなる連勝街道も現実味を帯びる。
打線のキーマンは佐藤輝だ。球団は今カードで恒例の「ゴールデンウィークこどもまつり」を開催。大型ビジョンでは選手名の「ひらがな掲出」も実施される。昨年は同企画の対象ゲームで「さとうて」と表示され、2試合で9打数4安打、1本塁打、6打点の大暴れだった背番号8。同5月2日の広島戦でプロ野球史上初の4番デビュー戦満塁弾も放って、子どもたちのヒーローになった。昨シーズンは無観客の中で行われたが、3日は今年初めてチケット完売。今度は子どもたちの目の前で活躍してくれるに違いない。
主力の近本や低調だった糸原、梅野らにも快音が響き始め、我慢の時を過ごしていた選手たちも波に乗ってきた。「ここ数年、そういうのもなかったですが、満員の中でできるのがプロ野球。そういうのをしっかり味わいながら、勝ちたいと思います」と選手会長の近本。超満員の甲子園の地の利を生かし、もっと大きなビッグウェーブを作り出す。
5/3 | 5/4 | 5/5 |
甲子園
神-ヤ
14:00開始
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甲子園
神-ヤ
14:00開始
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甲子園
神-ヤ
14:00開始
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