広島東洋カープ
5.10(TUE)11(WED)12(THU)
阪神甲子園球場
今季5敗1分けと苦戦中の広島を甲子園で迎え撃つ。攻撃陣はリーグ最低のチーム打率2割2分5厘と苦しむ一方、大きな武器である機動力は健在だ。盗塁数24は6球団で最多。矢野監督も「足を絡めながらなんとかしようというのが、今できること」と懸命にタクトを振る中、それを引っ張る選手に期待したい。リーグトップタイ8盗塁の中野拓夢。「チームに貢献するスチールで相手にプレッシャーを」と次の塁をにらむ男の足が打倒・赤ヘルの鍵を握る。
8日の中日戦(バンテリンD)では、同点の8回に1死から四球で出塁して二盗を決めた。そこから決勝点が生まれ、連敗ストップ。中野が盗塁を決めた試合は、4月15日から5連勝中だ。下肢のコンディション不良でキャンプはリハビリからスタートしたが「不安なく走れています。塁に出たら、初球から常に狙う姿勢を持っています」と心配無用。得点力不足のチームの突破口になり得る自身の役目を「塁に出ることが相手バッテリーにプレッシャーを与えることになる」と自覚した。
「まずは塁に出ることが前提」と話すが、バットも上々だ。41安打はチーム最多。今季は1、2番はもちろん、昨季は経験がなかった3番や5番でも起用されている。得点源の佐藤輝との連動を意識した首脳陣の意図が伺えるが、2年目コンビの息はピタリ。「輝の前なら、塁に出てプレッシャーを与えれば(相手の佐藤輝への対応は)違う。『盗塁を待たずに、どんどん打ってくれ』とも伝えています。輝とうまくコミュニケーションは取れています」と胸を張り、自身の打撃にも「すべき打撃は変わらない。つないで、先頭ではしっかり塁に出て。そういう意味では、打順は意識していません」と期待に応えている。
広島打線はリーグ最多の161得点。8日のDeNA戦でも17点を奪うなど好調だが、カード初戦の阪神の先発は西勇だ。リーグトップの防御率1.98と安定感抜群。対広島も3月29日(マツダ)に7回途中1失点と好投した。大黒柱がロースコアに持ち込むことは濃厚。1点を争う勝負こそ、緊迫した場面での機動力が生きる。背番号51がダイヤモンドを駆け回る姿が勝利に直結するはずだ。
5/10 | 5/11 | 5/12 |
甲子園
神-広
18:00開始
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甲子園
神-広
18:00開始
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甲子園
神-広
18:00開始
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