読売ジャイアンツ
7.12(TUE)13(WED)14(THU)
阪神甲子園球場
前半戦山場の9連戦を迎える。まずは、12日から本拠地・甲子園で巨人を迎え撃つ3連戦に臨む。矢野監督も球宴前の借金5の完済へ、気合を入れた。
「それは理想やけどね。後半を何とか面白くできるように。オールスターブレークも短いけど、そこまでの戦いというのはうちにとって、すごく大事になる。そこ(借金完済)を目指しながらやっていくというのは変わりない」
勢いをつけるべく、Gキラートリオをぶつける。12日に先陣を切るのはウィルカーソンだ。ここまで3試合の対戦成績は2勝負けなし、防御率1.50。「巨人はいい打者がそろっているというイメージがあります。いい打者だからこそ、しっかり自分も投げていきたいという気持ちが出てくるので、本当に対戦が楽しみ」と闘志を燃やした。2戦目の西勇は今季の伝統の一戦は初登板だが、過去2年連続で3勝を挙げている。3戦目の伊藤将も宿敵相手に5月22日の一戦でプロ初完封をマーク。「クリーンアップを警戒しながら、そこに走者をためて回さないように一人一人アウトを取れたら」と意気込んだ。
打線は1番・中野、2番・島田が機能し、3番・近本、4番・佐藤輝、5番・大山のクリーンアップが固定できている。中でも、近本は5月下旬から7月にかけて、球団タイ記録となる30試合連続安打を達成。9日のヤクルト戦で今季1号も放ち、「記録も終わって、3番らしくやろうと思っていた。それ(引っ張ること)が新しいスタイル」と新境地を切り開こうとしている。巨人戦も12試合で打率3割5分6厘、5打点の好成績。セ・リーグ相手だと最も高い数字を残しており、キーマンになることは間違いない。
また、同カードでは恒例イベントの「ウル虎の夏」が開催。チームは「ウル虎―」10周年を記念して、歴代の同イベント専用ユニホームからデザインされた「戦闘服」を着用する。指揮官も「そういうので本拠地で戦えるというので、よりこうパワーをもらったり、一つになれるということはあると思う。俺らにとってはいいこと」とうなずく。昨年の企画日だった7月12日のDeNA戦は、9回2死から5連打で3点差を逆転する劇的なサヨナラ勝利を収めただけに、「あれはオレももちろん一生、忘れることのない試合。(これからも)みんなの思い出に残るような試合というのは作っていきたい」と決意をみなぎらせた。
2位・巨人とは2・5ゲーム差。3連勝なら上位進出も見える。永遠のライバルから白星を積み重ね、後半戦に向けて弾みをつける。