1カード2試合ずつの変則6連戦にシーズン終盤の雰囲気が漂う。11日から甲子園に戻り、中日、広島と4試合。残り12戦のうち8試合を占める本拠地での戦いぶりが順位を大きく左右する。聖地では今季、33勝20敗2分けの勝率6割2分3厘。矢野監督が「一つでも勝って上にいくために戦う上で、たくさんお客さんに来てもらっていますし。もちろん相性のいい球場で本当に心強い」と認める舞台での一戦一戦を生かしたいところだ。
中日戦は11勝12敗と負け越しているが、甲子園では7勝4敗と優位に立つ。西純と才木の若虎コンビが先発。西純は今季中に少し改良された本拠地のマウンドに「自分に合う感じになっている」と好感触を口にした。土が変わり、以前より硬くなったという仕事場に「地面からの反発とか、硬い方が好き」とニヤリ。
才木も「甲子園は広いし、投げやすい印象。(本塁打を警戒しすぎず)思いきり投げられると思うので、ちょっと大胆に攻めながら投げていけたら」と味方につけた。中日には今季2度の対戦で計11イニングを自責0と好相性。投手力の高い竜との勝負は阪神の投手陣にも最少失点でのゲームメークが求められるが、売り出し中の2人が役目を果たしてくれそうだ。
広島戦も今季7勝12敗2分けで負け越しが決まっている一方、甲子園では4勝5敗1分けと奮闘している。こちらは青柳と伊藤将の左右の柱をマウンドに送り、必勝態勢で臨む。
自己最多タイの13勝目を前に5試合連続で白星がない青柳だが、赤ヘル打線には今季初対戦した8月20日(甲子園)に7回無失点と好投したばかり。福原投手コーチは「広島戦もすごくいいピッチング、いい内容でしたし」と期待した。
伊藤将は甲子園では球団史上5人目、左投手では初となる甲子園10連勝中。2年連続の10勝にも王手をかけた左腕は「ファンの声援のおかげでこうやって勝てている。やっぱりホームで一つでも多く勝てたら、一番ファンの方が喜んでくれると思う」と今回も声援をパワーに変えた。
3位争いにおいて、広島戦は特に重要。9月に入って5連勝もあった好調のチームだが、1.5ゲーム差で迎えた8月30日からの3連戦では虎が3連勝で突き放した。再現への期待はもちろん、勝利の積み重ねが2位、つまり自信を持つ本拠地でのCS開催にもつながる。満員のファンの後押しを受け、絶対に負けられない。
9/11 | 9/12 |
甲子園
神-中
18:00開始 |
甲子園
神-中
18:00開始 |
9/13 | 9/14 |
甲子園
神-広
18:00開始 |
甲子園
神-広
18:00開始 |