東京ヤクルトスワローズ
7.7(FRI)8(SAT)9(SUN)
阪神甲子園球場
オールスター前の最後の9試合は全てホームゲームだ。11日のDeNA戦は倉敷で戦うが、8試合が本拠地の甲子園。岡田監督も「ずっと甲子園にいられるから」と歓迎していた。チームは6月に8勝14敗1分けと苦戦するなど好調とはいえないが、それでも首位を守っている。指揮官は「まずオールスターまで。貯金を増やすとか、そういう問題ではない。いい時の機能を取り戻さないとあかん」と後半戦に向け、チームの土台を固める時期として設定。まずは7日からヤクルトを迎え撃つ。
今季は5位に沈んでいるツバメだが、5日まで3位・広島と2位・DeNAに4連勝。主力の山田、塩見が故障で不在の中、並木や武岡ら若手が台頭している。昨季までリーグを連覇した力はやはり侮れない。
ただ、代役の活躍は阪神も同じだ。選手会長の近本がろっ骨の骨折により無念の離脱となったが、5日の広島戦では島田が今季初の1番を務め、初回先頭打者本塁打でプロ初アーチ。「近本さんの代わりになるかは分からないですけど、僕は僕のやることをしっかりやりたい。チームがひとつになって、勝っていけるように」と存在感を示した。昨年も島田が1番に入った6月にチームは上昇しており、今回もラッキーボーイになる予感が漂う。
4日は8番で出場した。1番・中野、2番・木浪で上位打線を組んだ岡田監督は「バッティングの内容も良かったから」と一日で判断した。さらには「あんまり打順をいじるのも嫌やからな。(8番の)木浪も(2番の)中野も定位置の方がいいわ。ずっとあの打順でやってきたわけやから」と、できる限り本来の形で戦っていく意向。島田が「1番・中堅」で、まさに近本の代役として定着できれば、チーム全体にとっても大きい。
さらに注目が集まるのは、9日に先発する青柳だ。不振でまさかのファーム降格となったエースが復帰。チームの土台を固めるためにも欠かせない存在になるが、復活を飾るためにも、チーム一丸で良い流れを作ってマウンドに送り出したい。
報知新聞社/安藤 理