中日ドラゴンズ
7.15(SAT)16(SUN)17(MON)
阪神甲子園球場
阪神は、ゲーム差「1」に迫られて迎えたDeNAとの前カード(甲子園)を2勝1敗と勝ち越し、同「2」に広げて首位を堅守した。ただ、その最終戦だった13日は9安打しながら11残塁の拙攻で、今季10度目の完封負け。無死二塁(一、二塁含む)の絶好機を計4度も作ったが、計13三振を喫するなど得点につなげられなかった打線を、岡田監督は「ボール球を振りすぎやな。ワンバンドを。ノーアウトで出ても、前に進めへんもんなあ。ランナーが」と嘆いた。
7月はここまで、5勝4敗1分け。右ろっ骨骨折で4日に出場選手登録を抹消された不動のリードオフマン、近本不在の影響は大きく、今月の打率は月別で最低の2割3厘と低調だ。オールスター中断前の前半戦、ラストカードとなる15日からは、中日を甲子園に迎え撃つ。リーグ最下位が相手だけに勝利はもちろんのこと、打線を活性化させて、いい形をつくって後半戦へ向かいたいところだ。
中日は髙橋宏、メヒア、涌井の順で先発予定。弾みをつけたい初戦は、侍右腕が相手だ。今季は2度の対戦でチームは1勝1敗(髙橋宏自身は0勝1敗、防御率2.77)。2戦でともに先発した打者で、高打率を残していたのが近本(7打数3安打、打率4割2分9厘)だ。好相性だったリードオフマンを欠くいま、期待したいのが森下だ。
ドラフト1位ルーキーは、8日のヤクルト戦(甲子園)でプロ初の1番に抜てき。その試合こそ無安打だったが、9日の同カードでプロ初アーチとなる決勝ソロで勝利に導くと、12日のDeNA戦(甲子園)では8回に同点とする2号2ラン&サヨナラ犠飛で大活躍するなど4試合連続安打中。現在の打率は1割8分6厘にとどまるが、ここ5試合では同2割6分3厘(19打数5安打)、2本塁打、5打点と代役をしっかりとこなしてきた。
森下は「近本さんの代わりになるとは思っていない。自分らしいガツガツとしたプレーで、勝利に貢献できたらいいなと思ってやっています」。謙虚な心構えで自らのスタイルを貫き、これまでと変わらぬ全力プレーを続ける意気込みだ。伸びしろの大きな若虎の躍動は、チームの勢いをより強く生むはず。この3連戦でも、キーマンになりそうだ。
報知新聞社/宮崎 尚行