広島東洋カープ
9.8(FRI)9(SAT)10(SUN)
阪神甲子園球場
8日からいよいよ、2位・広島との天王山3連戦がスタートする。現在の優勝マジックは「13」。3連勝すれば一気にマジックが「7」減るだけに、過去の最短優勝の9月15日を上回る最速優勝の可能性も残っている。
今季はすでに広島以外のセ・リーグ4球団から勝ち越しを決めている。広島戦の勝ち越しが決まれば、1962年以来のセ・リーグ全5球団に勝ち越しての完全優勝を成し遂げることになる。球団61年ぶり2度目の快挙に向けて一気に白星を稼ぎたいところだ。
先発を託されるのは初戦が村上、2戦目は大竹、3戦目は伊藤将とチームの勝ち頭。3投手とも現在10勝に王手をかけた”9勝トリオ”で絶好調のカープ打線の前に立ちはだかる。
村上は7月28日の広島戦(甲子園)で勝利して以来、約1か月負け無しの自身3連勝中。広島戦は今季2試合に先発し1勝1敗、防御率3.21という成績だ。2試合連続無失点と好調をキープしている右腕は「初戦は大事だと思っているので、しっかり抑えられるように何も気負うことなく自分らしい投球ができれば」と、冷静に試合に臨む。
大竹は8月30日のDeNA戦(甲子園)で6回途中を4失点で2敗目を喫した。今季は広島戦で5戦4勝無敗、防御率0.76というチーム屈指の”コイキラー”ということから、岡田監督はローテを変更。中9日と登板間隔を空けることになった。7日の投手指名練習ではブルペンを使わず、甲子園のマウンドを使って投球練習を行い状態を確認した。プロ初の2桁勝利を目前に控え「ピンチは作ると思うが冷静になれたら」と気を引き締めた。
伊藤将は前回9月3日のヤクルト戦(神宮)で100球未満完封のマダックスペースで試合を運んだが、9回に被弾。達成はできなかったが、今季3度目の完投勝利を挙げた。今季、広島戦での先発は7月30日に甲子園で投げた1試合のみ。7回1/3を投げ2失点(自責1)だった。2桁勝利に到達すれば新人の2021年以来、2年ぶりだが「いつも通り丁寧に投げられたら」と落ち着いていた。
岡田監督は「別に気負う必要ない。楽しい投げたらいいと思うで」とエール。今季チームを支えた3投手が、大一番に挑む。
報知新聞社/玉寄 穂波