読売ジャイアンツ
4.16(TUE)17(WED)18(THU)
阪神甲子園球場
今季初めて甲子園での6連戦を迎える。ここまで借金2の4位だが、各チームとの対戦が一巡し、仕切り直し。まず16日からは開幕カードで対戦した巨人との3連戦だ。東京ドームでは1勝2敗と負け越したが、本拠地では伝統の一戦の第1ラウンド。超満員の中で熱戦が期待される。
2位の相手は6連勝中。初戦に先発する村上は「勢いはあると思うので、しっかりここで切って。阪神が連勝できるように」と意気込んだ。好調のチームを止めることを加速のきっかけに。昨季は2試合の対戦で13イニングを自責0、被安打3と圧倒したが「今年は足も使ってきたりするイメージ」と気を引き締めた。
右腕が語るように、開幕カードでは盗塁やヒットエンドランを絡めた攻撃も仕掛けてきた。現在2盗塁の門脇とルーキーの佐々木が新生・巨人をアピール。さらに、最近4試合は2年目の萩尾が1番に座り、14日の広島戦では逆転弾を放った。新しい力の台頭が目立つ中、やはり4番・岡本の存在感も抜群だ。打率3割8分9厘、3本塁打、12打点で現在リーグ3冠。村上にとっては智辯学園高の先輩で「対戦するのはやっぱり楽しい。力みより、楽しみ。4番に仕事をさせなければ勝つ確率も上がる。岡本さんに仕事させないように」と最も警戒した。
第2戦には、歴史的な注目も集まる。4月17日の甲子園での巨人戦―。球団史上初の日本一に輝いた1985年にバース、掛布、岡田のクリーンアップが3者連続でバックスクリーンへの本塁打を放った日だ。伝説が生まれて以来、同じ日付に甲子園で同カードが組まれるのは2015年、22年に続く3度目だが、「水曜日」まで共通するのは初めて。今年が開場100周年の甲子園で、新たな名場面の誕生が期待される。
3連戦の先発は村上に続き、伊藤将、西勇。巨人は山﨑伊、赤星、そして菅野が予想される。2戦2勝と復活の気配を漂わせるベテラン右腕との対決にも注目。「ウル虎の夏ユニホーム」のお披露目試合でもある3日間から目が離せない。
報知新聞社/安藤 理