広島東洋カープ
8.9(FRI)10(SAT)11(SUN)
京セラドーム大阪
4月2日~4日のDeNA戦以来となる京セラドーム大阪での主催試合。熱戦繰り広げる高校球児に甲子園を明け渡し準本拠地で優勝争いを繰り広げる広島との3連戦に挑む。優勝戦線を勝ち抜くため、もう負けるわけにはいかない。セ・リーグで唯一負け越す広島との大一番は村上が先陣をきる。
今季は同戦に6試合先発し2勝3敗、防御率1.88。内5度が広島・床田との投げ合いだったが、今度は今季初登板の3年目左腕・森が先発見込みだ。昨季MVP右腕は前半戦わずか3勝に終わったが後半戦は2戦2勝。「後半戦しっかり勝ってチームに貢献できるように」。村上が猛虎を勢いに乗せる。
2戦目は大竹が先発予定。広島戦は驚異の通算10戦8勝0敗と抜群の相性を誇る。虎のコイキラーが流れを引き寄せるつもりだ。3戦目は一軍で1009日ぶりの先発となる髙橋。7月20日に支配下昇格後初の一軍舞台だ。今季はファームで10試合に登板し0勝3敗、防御率2.54。直近では7月30日・中日戦(バンテリンD)で7回無失点に抑えている。「すごくもどかしい悔しい気持ちもあったけど、ケガをしたことで人として大きくなれた」と振り返るリハビリ期間。左腕の復活は9連戦中のチームにとっても大きい。逆転Vへラストピースとなれるか―。
打線は森下、佐藤輝が変わらず好調をキープ。凡退した打席でも内容の良さを発揮している。5回降雨コールド負けとなった7日・ヤクルト戦(神宮)では打線が2安打と沈黙。今季14度目の完封負けを喫した。対する広島投手陣は森、森下、九里が先発見込み。8日の試合前時点で1分けを挟んで7連勝中と絶好調だ。12球団トップのチーム防御率2.16と投手陣の安定感は抜群。打線の巻き返しが不可欠な3連戦となりそうだ。球団史上初の連覇を狙う24年シーズンも残り約40試合。次カードの巨人3連戦(東京D)を含めた真夏の6連戦が今季を占う天王山となる。
報知新聞社/直川 響