中日ドラゴンズ
9.3(TUE)4(WED)5(THU)
阪神甲子園球場
2カード連続のホームで波に乗りたい。対中日は今季11勝7敗3分けだが、甲子園では7勝1分けと圧倒している。8月の敵地では2敗1分けと星を譲った分、本拠地で取り返したいところだ。
5位とはいえ、先週は首位の広島に勝ち越すなど侮れない相手。特に3日の初戦は11勝2敗、防御率0.98の髙橋宏が先発してくる。複数のタイトル争いに加わる右腕。8月20日に6連勝が止まったが、27日には広島に7回1失点で11勝目を挙げた。阪神も7月12日に敵地で8回無失点の好投を許して以来の顔合わせ。少ない好機をものにしる戦いが求められそうだ。
ただ、こちらの「髙橋」も負けていない。投げ合う髙橋遥人は「僕は打者と対戦する。あまり相手投手は意識しない」と冷静に語った。左肘、左肩の手術から復帰後は2戦2勝。いずれも広島戦だったため、中日戦は21年以来だ。「対戦したことがない打者もいる。切れ目がないイメージがあるし、クリーンアップには長打もある」と警戒したが、21年の中日戦は3戦3勝で計24イニングを無失点。通算でも6勝1敗と相性が良く、特に甲子園で先発した試合は無傷の6戦5勝だ。
一軍の公式戦では21年11月6日のクライマックスシリーズ・巨人戦以来、1033日ぶりとなる本拠地のマウンド。「緊張する。甲子園で投げられる幸せを感じながら、とはならない。そんな余裕ないです」という苦笑いも、いつもの髙橋らしさ。しびれる投手戦になる可能性は十分だが、打線も必死に援護する。攻略の突破口として、髙橋宏と今季2度の対戦で計5打数2安打の近本、4打数2安打の森下に期待が集まる。
中日は第2戦が小笠原、第3戦が大野と左の好投手の先発が予想され、阪神は村上、大竹で応戦する。
ともに竜に対して今季2勝2敗だが、甲子園では無傷の2勝。村上は「甲子園では勝てているので自信を持って」と前向きに語り、大竹も「やっぱり甲子園は好き。ホームランはないと思って大胆に投げられる」と歓迎した。
相手打線では、前半戦から不振に悩んだ岡林が8月の月間打率3割2分3厘と巻き返し。リードオフマンを封じ、細川ら中軸に仕事場を与えないことが重要になる。
報知新聞社/安藤 理