横浜DeNAベイスターズ
9.10(TUE)11(WED)12(THU)
阪神甲子園球場
セ・リーグの情勢が大きく動く可能性を秘めた3日間を迎える。3位の阪神は甲子園で2ゲーム差の4位・DeNAと3連戦。その裏で、首位・巨人と2位・広島がマツダスタジアムで激突する。肉薄した首位争いに残るか、後退か。4チームともあらゆる状況が考えられる中、できるのは、目の前の試合に全力を注ぐことだけだ。岡田監督も8月末から「一試合、一試合を勝っていくだけ」と繰り返し、東京から帰阪した9日も何か語ることはなく、泰然自若を貫いた。
DeNAは今、最も怖いチームだ。最近10試合は8勝2敗で、阪神も8月27、28日に敵地・横浜で連勝を許した。その後はさらに加速。先週は広島に3連勝すると、巨人との2連戦は初戦こそ競り負けたが、第2戦を8―0と圧倒した。リーグ屈指の強力打線は、最近5試合も打率4割5分と好調のオースティンを中心に健在。投手陣もエース・東、ジャクソン、ケイと広島を倒した3枚をそのままぶつけてくる。
特に東は昨季途中から32試合連続のクオリティースタート(6回以上自責3以下)を継続中。12~13年に楽天・田中将が記録した34試合連続の更新を狙う勢いだ。さらに、ジャクソンも阪神戦5試合の防御率は1.53。
まずは先発陣の攻略が重要になるが、4番の大山に期待がかかる。東には今季10打数4安打、1本塁打。ジャクソンにも11打数5安打と、手ごわい両投手に対応している。いい結果が出た後も常に「反省もあるので」と強調してきた主砲。最近はその言葉も「反省もあるけど、勝つことが一番」と微妙に変化してきた。
大事なのは勝敗だけ。もう一人のキーマンも同じだ。5戦連続打点と好調の森下。打点王争いでトップの巨人・岡本和と2差に迫るが「勝つことだけにフォーカスしている。そこは見ていません」と集中した。
投手陣では、東と投げ合う青柳が意地を見せる。8月22日以来の登板。「自分の立場は分かっている。いけと言われたところに万全で」。なかなか出番に恵まれないが、強い覚悟で限られたマウンドへ。まさに、全員が一戦必勝の精神で臨む。
報知新聞社/安藤 理