広島東洋カープ
9.13(FRI)14(SAT)
阪神甲子園球場
2位、3位の直接対決。残り15戦を切った中で迎える上位対決はまさに一戦も落とせない崖っぷちの戦いになる。そんな2連戦は左右2本柱に全てを託す。13日の初戦は髙橋。一軍復帰後最短の中9日で迎えるマウンドは、得意の広島戦だ。今季は1025日ぶりの白星を掴んだ11日(京セラD)など2試合に登板。計11回を1失点、防御率は0.82と相性の良さを発揮する。「3回目で向こうも対策をしてくる。先頭バッターを出さないことは大事。しっかり打ち取れるように」と髙橋。「下(ファーム)で投げるのと上(一軍)で投げるのとでは若干張りとかも違うが、しっかり間も頂いているので。先発ピッチャーとしての役割をしっかり果たせるように」と力強く意気込んだ。2戦目は才木。今季すでに12勝を挙げる虎の勝ち頭だ。対広島戦は今季2度目。7回1失点と好投した7月2日(マツダ)以来となる。「一戦一戦が勝負。自分のピッチングができるように頑張れればいいかな」と才木。今季飛躍を遂げた自信を胸に、残りのシーズンも戦い抜く。
打線はクリーンナップが好調。森下が11日時点で自己最長を更新する3戦連発と驚異的なペースで量産する。それでも「気にしていないです。ホームランをバコバコ打てるようなバッターだと自分でも思っていない」と冷静。「しっかりミートしたり、センター中心に捉えるようなことだったり。自分の形を意識しながら毎日やっているだけ」と語る。今季甲子園では3割越え。森下は「もう一試合一試合勝つしかない」と見据える。無欲な3番打者がシーズン最終盤を支えている。
対する広島は初戦、大瀬良の先発が有力。9月は11日時点で9戦2勝と低空飛行。だが、一度火をつけたら止まらないのが新井カープだ。今季甲子園の広島戦2勝6敗と大きく負け越している。直接対決での再着火だけは避けなければならない。岡田監督は「一戦一戦勝ちを積み重ねていくだけ」と強調する。残り試合も少なくなってきた。もう勝ち続けるしか連覇への道は残されていない。
報知新聞社/直川 響