東京ヤクルトスワローズ
9.15(SUN)16(MON)
阪神甲子園球場
阪神ファンの大応援を力に変え、奇跡の扉をこじ開ける。15日からのヤクルト2連戦(甲子園)。大逆転優勝を成し遂げるために、絶対に落とせない戦いだ。
勝利のカギを握るのは絶好調の森下。「ピッチャーが100%、120%の力を出せるような形で自分たちが点を取って投げさせてあげれば、タイガースの強い野球かなと思います。勝つぞっていう雰囲気も9月に入ってすごく強くなってきていますし、なおかつ甲子園っていうところが選手たちを後押ししてくれているなと思います」と言う男のバットに懸かっている。
今季のヤクルト戦は20試合で打率3割8分8厘、3本塁打、11打点。一発長打を兼ね備える勝負強い打撃でチームをけん引し、相手にとって脅威になっている。「ホームランをバコバコ打てるようなバッターだと自分でも思っていないので。しっかりミートしたり、センター中心に捉えるようなことだったり、自分の形だったりを意識して毎日やっているだけです」。欲張らず、謙虚な気持ちが好結果につながっている。
1番・近本から始まる打線全体としても機能している。特に森下、大山、佐藤輝のドラフト1位トリオによるクリーンアップは勝負強い。セ・リーグ上位を占める得点圏打率が物語るように、ここぞの場面での一打が目立っている。一方、村上やサンタナらが引っ張るヤクルト打線も強力だ。近本と最多安打を争う長岡が快音を奏でれば打線がつながり、プレッシャーがかかってくる。激しい打ち合いになるかもしれない。そうなれば打ち勝つまでだ。
上位4チームによる歴史的な大混戦となっている今季のペナント最終盤。首位の巨人を追う阪神は苦しい戦いが続くが、誰も諦めていない。下位チームからの取りこぼしは許されない状況で、岡田監督は「目の前の試合を一つずつ勝っていくだけ。勝つためにやってるんやから、ここまできたら」と一戦必勝の姿勢を貫く。自慢の投手陣も元気。大逆転Vの道を突き進む。
報知新聞社/中野 雄太