読売ジャイアンツ
9.22(SUN)23(MON)
阪神甲子園球場
今季最後の伝統の一戦は大注目の2連戦となった。ライバルにプレッシャーをかける最後のチャンス。1試合でも敗れれば、かなり厳しい状況になるが、逆に連勝を決めれば、状況は激変。巨人はその後の6試合をほとんど落とすことができなくなる。直接対決で首位を奪うことはないものの、大きな望みをつなぐ戦いだ。
岡田監督は大一番にふさわしい先発の2枚看板を用意した。22日の初戦は勝ち頭の才木。12勝3敗、防御率1.69で今季の投手陣を引っ張ってきた。巨人戦も3勝1敗。8度目の顔合わせとなるが、指揮官が開幕前から最大のライバルとしていた相手を意識してローテーションを組んできた証拠だ。甲子園での対戦は2勝0敗。計19回2/3を投げ、2点しか許していない。勝負を重ねることで相手の対応も踏まえた駆け引きも必要。もちろん頭に入れているが、本格派らしく「僕はそういうピッチャーではない。堂々と押し込んでいけたら」と、まずは自分の力をぶつけることが勝利への近道だ。
23日は、4戦4勝の髙橋が3年ぶりに伝統の一戦のマウンドに立つ。故障以前は巨人キラーとして躍動した左腕。強烈なインパクトを再び見せる時がきた。
相手打線は主力が好調。優勝争いの佳境で、主砲の岡本和が状態を上げてきた。15日に8試合ぶりの本塁打を放つと、同日からの5試合で4発と復活。前を打つ3番・吉川も9月は4割近い打率を残し、チャンスメーカーとしてもポイントゲッターとしても活躍が目立つ。1番・丸に加え、最近は2番起用に応えている浅野も不気味。上位打線のつながりをいかに断つかがポイントになりそうだ。
巨人の先発は菅野、グリフィン。特に初戦の菅野は手強い。14勝2敗のベテランは7連勝中。敵地では今季無敗でセ・リーグ記録を更新する開幕から10連勝を継続している。ただ、9月の阪神打線は強敵を次々と撃破。防御率トップの中日・髙橋宏を2度も攻略し、10日のDeNA戦では、東の32試合連続クオリティースタート(6回以上自責3以下)も止めた。岡田監督が「この期に及んで、相手投手が誰とかは関係ない」と強調するように、今回も一丸で襲いかかる。
報知新聞社/安藤 理