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17安打の猛攻!開幕満開スタート!

猛虎が満開スタート! 初戦からいきなり17安打と打線が繋がった阪神が9対3と東京ヤクルトを圧倒して、鮮やかな開幕勝利を飾った。

阪神は、東京ヤクルト先発・館山の立ち上がりを攻め、 西岡・大和の連打からチャンスを作り、敵失などもあって1回表に2点を先取する。5回には二死から鳥谷・新井良が歩き、福留の移籍後初安打となるライトへのタイムリーで追加点を奪った。

猛虎の先発は、球団としてはバッキー、キーオに次いで26年ぶり3人目となる外国人開幕投手となったランディ・メッセンジャー投手。 序盤からストライク先行で4回までに6三振を奪う投球でリズムを作り主導権を握ったが、5回裏ヤクルト宮本の投手強襲安打から一死満塁とされ、押し出し四球と犠牲フライで失点後、3番ミレッジにはショートへの適時内野安打を許して、ついに追い付かれてしまう。

3対3で仕切り直しとなった6回表。チャンスで西岡が凡退した後の二死1・3塁で2番大和が、ヤクルト2人目 平井の内角球をしぶとくサード宮本のグラブをかすめてレフトに達するタイムリーヒットを放ち再び勝ち越すと、あとは阪神の一方的なゲームとなった。

7回には代打新井貴がライト線に執念で落とす適時二塁打と西岡の2点タイムリーヒット。8回にもマートン、藤井彰の適時打でリードを広げる。良い当たりが美技に阻まれたり、不運だった4番新井良以外は先発野手全員がヒットを記録して、打ちも打ったり17安打の猛攻で大量9点を奪った。

メッセンジャーは6回を投げて5安打3失点で、見事に勝利投手。終盤は『勝利の方程式』基本型となる安藤ー福原ー久保のリレーで締めている。

初の開幕スタメンで4安打を放った大和内野手は、「出来すぎ。同点で何とか1点欲しいところで打てたので良かった!」と声を弾ませた。また、マートン・西岡が3安打。コンラッドは左右両打席で二塁打を放ち、藤井彰もマルチ安打と切れ目のない打線は、今後 他球団にとっては脅威となりそうだ。

新戦力が悉く結果を出した理想的なスタートに和田 豊監督は、「西岡のヒットは(初回先頭の)よーいどん!で空気を変えてくれた。大和はしぶとく打ったが、お兄ちゃん(新井貴)の5点目が大きかった。館山が投げた試合で勝てたのも…。 今日は全員の勝利だ!」と会心の笑顔で振り返っている。

「一つ取ったけど、144分の1なので、(これからも)必死のパッチで頑張ります!!」。大和と共にヒーローインタビューに呼ばれた西岡剛内野手は、早くも次の戦いに気持ちを切り替えていた。