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能見、巨人の勢いを止める投球
エースの名に恥じない投球だった。先発・能見が4安打完封!球団記録となる開幕8連勝を狙っていたジャイアンツの勢いを止めた。
昨季、セ・リーグ奪三振王に輝いた能見だから、10奪三振の快投にも驚きはないが、その内容はこれまでと少し違った。かつて巨人打線を封じた試合では、フォークで面白いように三振を奪っていたが、きょうはフォークの割合が少なく、スライダーを多投。そのスライダーを巧みに使い、ストレートで三振を取るシーンも多かった。
「向こうにも僕のデータがいろいろあると思うんでね」と能見。裏をかいたのか、という記者の質問には、「裏になっているかどうか分かりませんけど、藤井さんといろいろ話はしました。藤井さんがうまくリードしてくれました」。
巨人打線の狙いを外し、的を絞らせない投球は、バッテリーの勝利だった。
巨人との初戦に完封勝利となれば、弾みがつくことは間違いないが、実は能見は昨年も、同じ甲子園で巨人を相手に初戦完封勝ちを収めていた(4月6日)。しかし、そこから3連敗……。
「去年も完封して、そこからガタガタとなったんで、これからが大事ですね」と気を引き締めた能見。来週は東京ドームでもう一度、巨人打線の前に仁王立ちしてみせる。