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今季、巨人に初めて東京Dで土をつける

久々に投打の歯車が噛み合った阪神が、開幕から本拠地10連勝(1引分)の巨人に初めて東京ドームで土をつけた。

不振のコンラッドに代わって坂を今季初めてスタメンで起用するなど下位打線をガラリと変えた阪神は初回、巨人の剛腕・澤村に対して高めの速球を積極的に狙う戦法で、3番鳥谷の先制中越え三塁打と5番に戻った福留のセカンド左を破る中前適時打で2点を先取する。「何でも振って行こう!」と初球真っ直ぐに反応した福留孝介外野手に不振脱出への手応えを感じた和田 豊監督が思わず目を細めた。

3回には4番マット・マートン外野手が、レフトへ今季初本塁打となる1号2ランを放ち4対0とした。「打ったのはスライダー。甘い球を逃さずに打つことができた。とにかく追加点が入ってよかった」と会心の笑顔を見せたマートン。巨人・澤村は3回限り(50球)4安打4失点で降板した。

阪神先発は、転向3試合目の榎田。「あまり調子は良くなかった!」と言うが、テンポよく両サイドを広く使ってクレバーな投球を見せる。4回にはロペスに死球を与えるなど一死満塁の大ピンチを迎えるが、サード坂の超美技にも救われて守り切った。村田の痛烈な打球を止めて、指揮官が『ビッグプレー』と賞賛した坂 克彦内野手は、「そうそうボクにチャンスは回って来ないから必死だった!」と話している。

こうなると流れは、完全に阪神。5回表には巨人2人目・小山からマートンの右中間二塁打で、3安打の鳥谷を還すタイムリー。6回にも日高 剛捕手が、巨人・笠原からライトへ弾丸ライナーの2号ソロを放ってリードを広げる。「榎田も良いピッチングをして、チーム全体が攻守にいい流れを作れている。その流れに自分も乗れてよかった」とニッコリ!だ。

さらにこの後、マートンもライト線2点適時二塁打で続いて8対0とする。マートンは来日最多1試合5打点の荒稼ぎ。阪神打線は12安打と4月5日以来の2ケタ安打で活気づいた。

プロ初完封も見えて来た8回裏、榎田は巨人・村田にレフトフェンス直撃の適時二塁打を浴び、今季初の自責点。後を安藤に託して、榎田は7回2/3(114球)6安打1失点で降板する。9回を左肩関節周囲炎から帰って来た筒井が締めて、8対1。前夜と全く同じスコアで巨人に雪辱を果たした。

榎田大樹投手は、甲子園に続いて巨人に連勝を飾ったが、「内容は最悪だったが、走者を背負って粘り強く投げられた。ドームでも阪神ファンが沢山応援してくれる中で先発出来て、勝つのは嬉しい!」とインタビューに答えている。

「巨人にはただの1敗かもしれないけど、われわれには非常に大きな意味のある1勝!」と表現した和田監督。今季のターニングポイントにも成りうる白星を胸に、猛虎が甲子園へと帰還する。