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4人の投手で無失点リレー!
粘り強く何度もピンチを切り抜けた阪神投手陣が、ナゴヤドームで完封リレーを見せた。
阪神は初回、中日先発カブレラから西岡のヒット&盗塁に大和の犠打で一死3塁とお膳立て。鳥谷が倒れた後、マートン内野安打で1点を先取する。しかし、同じように一死3塁だった3回のチャンスは、鳥谷・マートンが共に内野ゴロに打ち取られて得点出来なかった。203cm長身からの速球に各打者が差し込まれ気味だ。
阪神先発スタンリッジは、東京ドームで巨人の本塁打攻勢に遭った教訓から低めをより意識する投球。初回は中日ルナの打球をマートンが目測を誤り二塁打とし、2回も井端・藤井に粘られた上ヒットを打たれて得点圏に走者を背負うが、落ち着いて後続を抑えて行く。
4回表には福留四球、新井貴ヒットで1・3塁として、一死後カブレラの直球を外野まで運んだ藤井彰の中犠飛で阪神が2点目を奪った。「先に追加点を取ることが出来て良かった。最低限の仕事は出来た」と、藤井彰人捕手は話している。
6回には新井兄弟と藤井彰の3連打で無死満塁。スタンリッジ三振後、1番西岡がこの日3安打目となるセンター前タイムリーヒットを放ち、3対0とリードを広げた。
スタンリッジの今季初勝利が見えて来た6回裏。ルナ・和田を連続三振に抑えたものの、その前後の森野とクラークに打たれて二死1・3塁とされ、この日2安打の井端を迎えるが、スタンリッジは渾身の投球でセカンドゴロに打ち取り、大きなヤマを越えた。
盤石の継投に入ったハズの阪神だが、7回に登板した安藤はいつものキレがなく3安打を浴びて一死満塁の大ピンチ。森野の鋭い打球がショート鳥谷の正面を突き、併殺で辛うじて窮地を逃れる。8回にも福原が2本のヒットを許すが、井端を二ゴロ併殺に取って、ここも切り抜けた。
最後は新守護神の久保が締めて、4投手のリレーで3対0と今季7度目となる無失点勝利。
前日の大勝から一転して、「11安打で0点か。それが野球。肝腎なところでみんな難しい球に手を出した!」と振り返った中日・高木守道監督に対して、阪神の和田 豊監督は「昨日は強がってはいたけど、今日もし負けていたら…」と、この1勝の大きさを改めて噛み締めている。
「全てのボールを低めに集め、要所を締めることが出来た。西岡、鳥谷両選手も守備で助けてくれたし、藤井捕手のリードにも助けられた」。6回101球を投げて6安打8三振1四球の無失点でようやく今季初白星をゲットしたジェイソン・スタンリッジ投手は、試合後もナインへの感謝を忘れず、「どこで勝つのも嬉しいけど、ナゴヤドームで勝てたのは特別で最高の気分だ!」と満面の笑みでヒーローインタビューに答えていた。