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7安打も実らず…1対0の惜敗
最初と最後の絶好機を逃した阪神が、わずか2安打の中日に1対0で屈して、後味の悪い黒星を喫した。
中日先発は、今季初登板の岩田。初回阪神は四球、バントで2塁に進んだ西岡が三盗も決めて一死3塁とするが、鳥谷・マートンが倒れる。2回には福留と日高のヒットが出たが、次第にナックルフォークなど多彩な変化球を操る岩田のペースに嵌まって行く。
阪神は4月2勝の榎田が先発した。初回先頭・大島への初球が死球となる波乱のスタートから、いきなり3四死球で二死満塁となるが、6番クラークの一二塁間を破りそうな打球(ゴロ)をファースト新井貴の美技に救われ、ピンチを切り抜けた。
いつもに比べてコントロールがばらつく榎田。4回裏には四球と自らの野選で無死1・2塁とされるが、クラーク・谷繁を連続三振に抑えてピンチを逃れた。しかし、5回裏、投手・岩田に四球を与えた事から内野ゴロで入れ替わった走者・大島に盗塁を許し、暴投で二死3塁となった挙げ句、荒木に三遊間を破られて、とうとう中日に初ヒットと先取点を許してしまう。
「今日は全体的に抜け球が多く、四球を出す(6四死球)などリズムが悪くなってしまった」。榎田大樹投手は6回(114球)を7奪三振1安打の最少失点ながら、納得のいかない内容に唇を噛んだ。
中日・岩田に対して阪神打線は、5回二死から榎田(プロ初安打)・西岡の連打もあったが、谷繁の巧みなリードに翻弄された中軸が完全に打ちあぐみ、7回まで4安打無失点に抑えられる。
8回には中日2人目の田島に二死1・2塁とするが、マートンがサードゴロに打ち取られる。そして、9回表は守護神・岩瀬から福留・新井良がヒット。一死1・2塁で代打・関本の打球は左中間に落ちるも、代走・田上が一瞬打球を見た分ホーム突入が遅れ、中日・藤井の返球に無念のタッチアウト。最後は代打・藤井彰がセカンドゴロに倒れて、7安打も実らず1対0と敗れた。
試合後、憤懣やる方ない表情で現れた和田 豊監督は、「ナゴヤドームでは接戦が多く、ミスが出た方が負ける。負けるべくして負けた!」と、最後の走塁ミスを指摘。「(田上は)スピードもあるし、勝負のカードだっただけに…。初回に取れなかったのも大きい。榎田は悪いなりに抑えようという気持ちを見せてくれていたけど…」援護出来なかった無念さを滲ませていた。