FlashPlayerのバージョンが低いか、インストールされていません。
不運な当たりも…目前で白星がスルリ…
つかみかけた白星が、スルリと逃げていった。
4対4の同点で迎えた8回。2本の長単打で一死一、三塁のチャンスを作ると、福留の執念の内野安打で勝ち越し。あとは守護神・久保が抑えてゲームセット…を迎えるはずが、9回に思わぬ展開が待っていた。
先頭の代打・中東の打球が三塁線を襲う。この回から守備固めに入った坂が横っ飛びで好捕するも、内野安打に。和田監督は「ファウルではないか」と抗議したが、判定は覆らなかった。
一死二塁となり、菊池は右中間に大きな飛球。大和が捕るのか、福留か…一瞬、譲り合う形になり、最後は2人の間にポトリと落ちた。一死二、三塁とピンチが広がった。
「アレはオレが行ってやらなきゃ。久保に申し訳ないことをした」と福留。大和も「積極的に行けばよかった。悔いが残ります。ぶつかってでも捕らないといけなかった。久保さんに申し訳ないです」とうつむいた。
きょうは風が強く、その影響もあったかもしれないが、「ホームグラウンドやからなあ」と和田監督。風は言い訳にできない。どちらも守備力が高いだけに、相手が捕ると思ってしまったか。
阪神バッテリーは続く丸を敬遠して、満塁策を取った。四番・廣瀬との勝負は、三ゴロで久保の勝ち…と思ったら、坂が捕球できず。エラーがつくのは気の毒な当たりだったが、とにかくこれで同点とされた。
俊介の好守もあり二死にこぎつけた久保だが、梵に右前に運ばれ、勝ち越しを許す。9回裏は3者凡退。反撃はできなかった。
不運な打球もあったが、久保は「不運とか関係ない。僕が応えられなかった。力がないだけです」と自らを責めた。
後味の悪さだけが残る敗戦だったが、切り替えて、明日の試合に臨むしかない。
