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来日初!マートンのサヨナラ打で劇的勝利

劇的なサヨナラ勝ちで交流戦の星を五分に戻した。

0対1で迎えた9回裏、先頭・浅井が死球で出塁すると(代走・田上)、藤井が犠打を決めて一死二塁。代打・桧山が右前打でつなぎ、一死一、三塁から西岡への3球目がワイルドピッチとなり、まず同点に追いついた。

こうなるともう押せ押せムードだ。日ハムバッテリーは西岡を敬遠し、28打席ノーヒットの大和との勝負を選んだが、その大和が執念の内野安打で満塁に。鳥谷は浅い左飛に倒れたが、最後は四番・マートンが右中間を破って決めた。

意外なことに、マートンは来日初のサヨナラヒット。しかも、メジャーでも経験がないと言う。

「最終回の表に勝ち越しのヒットを打ったことはあるけど、サヨナラはないと思う。サヨナラのシーンで回ってくることはなかなかないからね」

マイナーでは「打ったことがある」そうだが、それは舞台が違う。

日ハムのクローザー・武田久は「腕の出る角度がほかのピッチャーと違っていて、慣れるのに時間がかかった」と振り返ったが、それでも4球目までにアジャストし、5球目を見事にとらえた。

最も興奮する場面での打席にも、「ヒヤマサンよりは楽な状況だった。ヒヤマサンは負けていて、打てなければ負けにつながる状況。自分は同点だったから」と、大先輩に敬意を払ったマートン。決勝打を放ったのは助っ人でも、投手も野手も全員で勝ち取った総力戦の勝利だった。