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菅野を引きずり下ろすも延長戦で力尽きる

巨人の勝ち頭・菅野を引きずり下ろし、先発・能見も8回2失点と粘った。しかし、延長11回に力尽き、大事な初戦を落としてしまった。

序盤は阪神ペースだった。2回二死二塁から能見の適時打で先制すると、3回には四球で出塁した鳥谷が今季10個目の盗塁を決め、相手エラーでチャンスを広げて、新井に久々のタイムリーが生まれた。なおも無死一、二塁。ここであと1点、欲しかったが、今成のバントで二塁走者のマートンが三塁封殺となり、後続も倒れた。

和田監督が悔やんだのはこのシーンだ。「2点目を取った後だね。ランナーを進められなくて、流れを止めてしまった」。足も絡めた攻撃で、菅野攻略には成功したのだが…。「そういうのも使ってとゲームに入って、思った通りにできたけどね。話が戻ってしまうけど、3回にもう1点取れていれば」。いくらエース・能見でも、巨人打線を相手に2点を守り切るのは難しい。

8回を終わって2対2の同点。9回は安藤、10回は福原と加藤、11回は筒井と渡辺と、ブルペン総動員でバトンをつないだが、筒井が残した二死二塁の走者を、渡辺がヒットと敬遠の四球、最後は押し出し四球でかえしてしまい、1点を献上。その裏の攻撃を西村に抑えられ、4時間38分のロングゲームは幕を閉じた。

結果的に疲労だけが残る試合となったが、後ろを振り返っている場合ではない。和田監督は「明日が大事なゲームになる。引きずるようなことじゃないし、負けをしっかり受け止めて、また明日に向かって行きます」と話した。