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長い中断を経て… 藤浪5勝目をマーク

豪雨による長い中断にも関わらず、流れを離さなかった阪神が盤石のリレーで守り勝った。

前日の試合で左大腿四頭筋を痛めた日高 剛捕手が登録抹消(小宮山が昇格)となった阪神。今季1点も取れずに3連敗の天敵・前田健対策に今成をプロ初の5番に起用して臨んだが、なかなか得点には繋がらない。5回まで今成・坂の散発3安打と1四球で、走者は出てもいつも通りホームが遠く感じられる。

6月は未勝利に終わった阪神先発・藤浪は、ゆったりした流れの中で左足を上げた一瞬グラブを膝に軽く当てるようにしてアクセントをつける修正フォームで、5回まで5三振を奪うなど安定した内容を見せる。

均衡を破ったのは阪神。6回表一死、鳥谷が右中間へ5号先制ソロ本塁打を放ち、今季29イニング目に前田健から初めて得点を上げた。この試合で連続試合出場が1251となり、松井秀喜氏を抜き歴代単独3位に立った鳥谷 敬内野手だが、失投を一発で仕留めたのはさすが!「打ったのはスライダー。自分のスイングができたと思います。藤浪が粘りのピッチングをしているので、先制点を取れてよかった」と話した。

リードをもらった藤浪は、その裏二死から菊池の二塁打などで1・2塁とされるが、4番エルドレッドを低めの変化球で一邪飛に打ち取る。

直後の7回表、阪神先頭・新井貴の打席中に雨が強くなって試合が一時中断する。1時間2分後に再開したが、この影響で広島は投手を前田健から小野に交代。阪神もその裏から継投に入った。


藤浪晋太郎投手は6回(92球)を投げて、3安打6三振2四球無失点で役目を終えた。「今日は力みもなく、全体的にバランスよく投げられたと思う。リードしている状態で後ろの投手に繋ぐ事が出来て良かった」と話している。

阪神は7回を筒井、8回は安藤-加藤と盤石のリレーで無失点に抑えると9回表には広島守護神のミコライオを攻略する。 今成のこの試合4安打目となる二塁打から一死1・2塁とすると、西岡復帰で7番に下がっていた坂が上手い流し打ちでレフトへのタイムリーヒット。この後二死満塁となって、体調不良から3試合ぶりにスタメン1番の西岡が左前2点適時打を放ってダメを押した。

最後は福原が、しっかり締めて完封リレーが成立。4対0と広島に快勝して敵地で3連勝を飾った。

5月26日(甲子園・対北海道日本ハム)以来、久々の5勝目をあげた藤浪晋太郎投手だが、憧れの前田健太投手との投げ合いに勝ち、「暫く自分の投球が出来ず苦しい期間が続いたが、今日は理想に近い出来だった!」等と振り返っている。