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投打で意地を見せ長期ロード初戦白星

首位と大差が開きペナントレースで窮地に立たされた阪神が、スタンリッジの好投と中軸打者の活躍で意地を見せ、長期ロード初戦を制した。

初回、巨人・澤村の立ち上がりを攻め、マートンの右前適時打で1点先取した阪神だが、その後は多少のバラつきはあっても、全身をいっぱいに使って投げる澤村のパワーに封じられる。

「相手は好調を維持しているチームだし、チャンスで回ってきたので絶対に打ちたいと思って打席に向ったけど(先制打を)打ててよかったよ」。大事な一戦で4番の働きをみせたマット・マートン外野手が初回のタイムリーを振り返っている。

一方、阪神先発・スタンリッジも丁寧かつ気合い十分の投球で安定した内容を見せる。バッテリーがこれまでの配球パターンを微妙に変えて相手を幻惑。巨人2番・橋本にチーム初安打を許した4回一死1・2塁も村田、ロペスを打ち取って危なげなかった。

巨人は6回裏一死から坂本がチェンジアップを捉えてレフト線二塁打で気勢を上げるが、4番阿部への初球に三盗を敢行。この奇襲も藤井彰が慌てずに送球して走者を刺すと、スタンリッジは阿部を捕邪飛に打ち取り、難を逃れた。『まさか!』の場面で敵の虚を突いた巨人の作戦に「さすが首位に立つチーム。うまく殺せたから良かったが…二遊間に少しスキがあったかな?」と和田 豊監督は舌を巻いていた。

直後の攻撃で阪神は敵失で先頭打者が出塁するも、新井貴が三ゴロ併殺に倒れて流れを掴み切れない。澤村もまた素晴らしい内容で8回まで猛虎打線をわずか2安打1失点に抑え込んでみせた。(その裏、代打が送られて澤村は交代)

阪神は9回表 巨人リリーフ陣を攻め、二死からマートンが右越え二塁打で10試合連続安打の鳥谷を還し、この日2打点。直後に新井が巨人アコスタの変化球をレフトスタンド上の看板まで運ぶ豪快な12号2ランを放ち、ようやく決着をつけた。

ジェイソン・スタンリッジ投手は119球を投げて、3安打(9三振3四死球)で今季2度目の完封で6勝。「疲れた。でもチームメイトが点を取ってくれたし、楽しんで投げることが出来た。本当は坂本の三盗を阻止した藤井さんがヒーローインタビューに値する。何よりリードが素晴らしかった!」と仲間を称える。

「この一戦にかける思いが(相手より)少しだけ上回っていたと思う。(スタンリッジは)スライダーのキレが良くて且つ(本塁打の出やすい東京ドームで)本当に低めへ丁寧にコントロール出来ていた。スタンに尽きる」。それでも指揮官の表情は緩まず、「我々は3つ取るつもりで乗り込んでいる。我々にも意地があるんで…」と力強くインタビューを結んでいた。