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メッセンジャー力投もチャンスを生かせず

広島の特別な夜を彩る素晴らしい投手戦の末、数回のチャンスを生かせなかった阪神が最後1点に泣いた。

『原爆の日』。鳴り物の応援も自粛し、平和を祈念するピースナイターと銘打って行われた特別な試合。 広島のエース前田健に対して、阪神は1・2回と連打でチャンスを作るも攻めきれない。前田健はその後、徐々に本領を発揮して猛虎打線を抑えて行く。2回表は無死1・2塁で8番藤井彰に強攻させたが、ニゴロ併殺と裏目に出たことが結果的に後々響いた。

7月のセ・リーグ月間MVPにも選ばれた阪神先発・メッセンジャーは、ストライク先行の安定した立ち上がり。3回先頭の石原に初安打を許すが、前田健のバントを自らのフィルディングで併殺を奪うなど序盤から危なげのない内容だった。速球は最速154Km/h。両投手とも150Km/hを超えて、真夏の暑い夜に力と技の見ごたえのある投げ合いとなった。

お互い得点の臭いがしないまま終盤に入ったが、前田健は7回(111球)を投げたところで交代(5安打7三振1四球無失点)。阪神は広島2番手・横山を攻め、坂と鳥谷の安打で8回表二死1・3塁とするが、マートンがライトフライに倒れる。

終盤に来るとメッセンジャーもさすがに球が上擦り始める。それでも150Km/h台は維持し、スプリットも冴え、8回までに10三振を奪ってカープ打線を2安打に封じていた。

9回表、広島3人目のミコライオは、二死を取ったところで突如異常を訴え、永川勝が緊急登板。ここは、永川が新井良を空振り三振に抑えた。

その裏、広島は先頭ルイスが内野安打で出塁すると、メッセンジャーの牽制悪送球でニ進。菊池が送った一死3塁から3番 丸がセンター深くに犠飛を打ち上げ、1対0でサヨナラ勝ち。阪神にとっては押していたゲームだけに、何とも口惜しい痛恨の黒星だ。

ランディ・メッセンジャー投手は、8回2/3(132球)3安打10三振1四球の1失点完投 。最後の最後に致命的なミスもあったが、「メッセは良く投げた!」と和田 豊監督は一切 好投の右腕を責めなかった。

「今日は、打てなかった事に尽きる。マエケンはコントロールが散ってたんだけど、うまく立ち直ったな。立ち上がりのチャンス。取れるところで取れないとこうなる」。指揮官は厳しい表情で会見を終えて、足早に帰りのバスへと向かって行った。