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プレCSも完敗…2位確定ならず
プレCSとなった試金石の試合で、阪神は広島に完敗。シーズン2位を確定する事が出来なかった。
先手は広島。阪神先発・スタンリッジは2回裏一死2塁から伏兵 広島7番木村に内角球を右中間スタンドまで運ばれる会心の打球で先制1号2ランを浴びる。続く3回にも二死満塁で石原に押し出し四球を与えて、3イニング(66球)6安打3四死球の3失点。前夜の能見同様、序盤でマウンドを降りた。
広島先発・野村は序盤、走者を背負いつつも持ち味である緩急自在の投球で徐々にリズムを掴んだ。阪神は5回表、藤井彰と代打・森田の連打で一死1・2塁とするが、厳しく内角を突く野村の前に西岡・俊介と期待の1・2番が内野ゴロに倒れて得点が取れない。
5回裏に登板した阪神3人目の松田は、梵・木村の長短打でピンチを招き、二死から9番投手の野村に真っ直ぐをセンターへ打ち返される適時打で追加点を奪われる。更に満塁となって、2番菊池にレフトオーバーの走者一掃三塁打を浴びて7対0とされ、大勢が決した。CSを見据えても、ここで松田が打ち込まれた事は不安材料ではある。
6回表、阪神は鳥谷・マートンの長短打から新井貴の左前適時打などで、野村からようやく2点を返す。広島・野村は6回(118球)8安打2失点で降板。調子は今一つだったが、粘りの投球で今季12勝目をマークした。
7回裏には阪神4番手の玉置が、今季限りで引退する広島・前田智と真剣勝負(結果は空振り三振)。8回表は500試合登板の横山からリレーされた広島・菊地原が、かつてのチームメイト新井貴を見逃し三振に仕留めて、21年目でユニフォームを脱ぐ自らの花道を飾っている。
9回表も阪神の代打・桧山に万雷の拍手が送られたマツダスタジアムだが、試合はそのまま7対2で広島が快勝。対戦成績も12勝12敗の五分に終わり、阪神は勝ち越しにも失敗した。
「先発が早めに崩れると(中継ぎにもしわ寄せが来て)どうしてもこういう試合になる」。 この試合で2位を確定出来なかった和田 豊監督が、苦々しく話す。シーズン後半、巻き返しを食った今カードだが、「(それを今)振り返ってはいられない。とにかくケリをつけないといけない事がある。(各選手がやるべき仕事をして)あとは投打の噛み合わせ。もう一回シンプルに考えて、早くケリをつけないといけない!」と話し、先ずは2位確定(あと1勝)に全力を注ぐ決意を示していた。